井上 ホームで大ジャンプ ノーボギーで56位→4位

[ 2013年10月26日 06:00 ]

17番、ティーショットを打つ井上

ブリヂストン・オープン第2日

(10月26日 千葉県千葉市 袖ケ浦CC袖ケ浦C=7119ヤード、パー71)
 ツアー2勝の井上信(38=袖ケ浦CC)が6バーディー、ノーボギーの65をマークし、通算6アンダーで前日の56位から4位にジャンプアップ。08年のキヤノン・オープン以来5年ぶりの優勝へ好位置につけた。通算7アンダーの首位に谷口徹(45=フリー)、丸山大輔(42=アイテック)、朴銀信(23=韓国)が並んだ。

 ホストプロが一気にリーダーボードを駆け上がった。開催コース所属の井上は「ミスらしいミスはなかった。もう少しいいスコアが出たかも」と余裕すらうかがわせた。

 初日は7月の全英オープン後に痛めた腰の状態が思わしくなく、「ショットが飛ばず、距離感がつかめなかった」と56位に沈んだ。それでも、「ホームコースで予選落ちするわけにはいかない」と奮起。この日は課題のショットもさえ、1番パー4では残り170ヤードの第2打を6Iで2・5メートルにつけてバーディーを先行させ、波に乗った。

 コースを知り尽くした男だ。知人の紹介で98年から所属。1年目は研修生として朝6時からキャディー業をこなした後、午後はハーフの9ホールを回って腕を磨いた。15年間で1000回以上ラウンドしており、「ショットを置くポイントやグリーンのラインは読める」。豊富な経験を結果につなげた。

 自ら「僕は一発屋。行ける時に行くタイプ」と評する。今季はミズノ・オープンの3位が最高位とあって「今回は十分チャンスがある」と5年ぶりの優勝へ、思いは強い。ホームで“3度目の花火”を打ち上げる。

続きを表示

2013年10月26日のニュース