森田 雨降って結束固まる 第2日中止も「岡本軍団」合同練習

[ 2013年10月26日 06:00 ]

森田(左)は岡本綾子(中央)が見つめる中、ショットの練習(右は若林舞衣子)

 NOBUTA GROUP マスターズGCレディースは25日、兵庫県三木市のマスターズゴルフ倶楽部で第2ラウンドを行う予定だったが、荒天のため中止となった。岡本綾子の門下生で、首位の森田理香子(23=リコー)ら“岡本軍団”はチームで行動し、残りラウンドへ向けてモチベーションを高めた。大会は54ホールに短縮され、規定により加算賞金額も4分の3になる。

 競技中止が決まった午前8時10分。初日に4アンダーの68をマークして今季初めて首位発進した森田は「人よりキャリーボールがあると思っているので、雨は基本的に有利だと思っています。きょうは練習してあすに備えたい」と雨が降って地面が軟らかくなったコースでのラウンドを前向きに捉えた。

 岡本門下生にとっては恵みの雨だ。中止が決まると、師匠の岡本を囲むように、森田、若林舞衣子、服部真夕、青山加織らが合流してクラブハウスの食堂で朝食を取った。リラックスした時を過ごすと、午前11時からはコースに隣接する練習場へ向かった。そこにはスイングを見守る岡本と、横一列で球を打ち込む4人の姿があった。

 岡本は「試合が始まったら選手には何も言わない」とはぐらかしたが、森田はワンポイントアドバイスを送られたもようだ。初日はショットの悪さをパッティングでカバーしての首位発進だけに、ショットが改善されば鬼に金棒。師匠の言葉を胸に残り2日間に臨めるのは精神的に大きい。

 初日40位と出遅れた若林は「いい練習ができた。(岡本には)いい感じだ、と言われているので巻き返したい」と恩師の一言が自信につながっている。第1ラウンドで74位の青山は約3時間の練習を終え「これで予選通れるかも」と笑顔。同じ順位の服部も手応えをつかんだ様子だった。

 「(チームには自分より)実力が上の人がいっぱいいて、恵まれた環境だと思う」。そう若林が話すように、ライバル関係でもある選手が同じ環境で練習をして、互いに刺激し合う。普段から行動をともにすることが多い“岡本軍団”だが、雨で中止となったことでさらに団結力は強まった。初の賞金女王に向けて今季4勝目を狙う森田をはじめ、予選突破から上位進出を目指す3人にも貴重な時間となった。

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2013年10月26日のニュース