松山 ノーボギーで7位浮上 逆転へ「爆発的スコアー出す」

[ 2013年10月26日 06:00 ]

第2ラウンド、5番でバンカーショットを放つ松山

CIMBクラシック第2日

(10月25日 マレーシア・クアラルンプール クアラルンプール・ゴルフ&カントリークラブ=6967ヤード、パー72)
 16位から出た松山英樹(21=東北福祉大)はボギーなしの4バーディーの68で回り、首位と7打差は変わらなかったが、7位に浮上した。ショットは乱れたものの、アプローチがさえて、米ツアーでは自身初のノーボギーのラウンドとなった。キーガン・ブラドリー(米国)が66をマークして単独首位に立った。

 最終9番、ティーショットを放った松山はクラブから右手を放し、球から視線を外した。前日好調だったショットが乱れた。フェアウエーキープ率71・34%→50%、パーオン率77・78%→66・67%といずれも前日より低下。それ以上に、イメージ通りのショットが打てないことが不満だった。表情は終始険しかった。

 それでも松山は崩れない。「ショットがうまくいかなかったけど、うまくリカバリーできて良かった。アプローチが良かったのが大きかった」と振り返った通り、ショートゲームがさえた。

 インから出て13番は左ラフからの第3打を50センチ、18番は花道からの第4打を手前50センチに寄せてパーを拾った。後半の7番では第2打をグリーン手前のバンカーに打ち込んだが、そこから10センチにつけてパーセーブした。

 「きのうからそんなに悪くなかった」というパットも支えになった。出だしの10番で2・5メートルのバーディーパットがカップに蹴られたが「イラッとしたけど我慢しようと思った」。1番で3メートル、3番で4メートルを沈めてバーディーを奪うなど安定したストロークで68をマーク。9月のフジサンケイ・クラシック第3日以来、米ツアーでは初となるボギーなしのラウンドに「ノーボギーのラウンドは久しぶりなので凄くうれしい」と笑みをのぞかせた。

 前週のシュライナーズホスピタル・オープン欠場の原因となった胃炎は回復。一時は食事も取れなかったが、今は食欲もある。ただ、この日は鼻声で喉の違和感もある様子だった。しかし言い訳にはしない。

 11年全米プロ覇者ブラドリーを7打差で追いかける展開。「(ショットとパットが)かみ合ってくれれば。爆発的なスコアを出せるように練習したい」と残り2日間での逆転を思い描いていた。

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2013年10月26日のニュース