吉田 前人未到の世界V14!伊調も出場8大会連続金

[ 2013年9月20日 06:00 ]

テクニカルフォールで決勝に進出した吉田

レスリング世界選手権第4日

(9月19日 ブダペスト・スポーツアリーナ)
 大会第4日は女子3階級を実施した。女子55キロ級の吉田沙保里(30)、同63キロ級の伊調馨(29=ともにALSOK)の五輪3連覇コンビは、ともに決勝進出を果たした。決勝で吉田はマットソン(スウェーデン)を、伊調はソロンゾンボルド(モンゴル)に快勝して世界一に輝いた。

 前人未到の大会11連覇と世界大会V14を目指す55キロ級の吉田は2回戦で昨年の国別団体戦W杯で苦杯を喫したコブロワ(旧姓ジョロボワ、ロシア)と対戦。ロンドン五輪本番は勝っているが「1勝1敗の相手で緊張した」。しかし、一方的に攻め結局7―0でテクニカル(T)フォール勝ち。準決勝までの4試合全て無失点で7点以上の点差をつける圧倒的な強さで決勝に進出した。「2分3ラウンドのピリオド制は失敗ができないと思っていたけど、3分2ラウンドの得点制は思い切って攻められる」と決勝への手応えを口にしていた。

 一方、出場8大会連続の優勝を狙う63キロ級の伊調は、準決勝でJ・カスティージョ(コロンビア)に3点を先制される展開となったものの「初対戦の相手で、得点を取られてワクワクした」と伊調節が飛び出すほど冷静だった。結局、その後10点を入れる“倍返し”で10―3のTフォール勝ち。こちらも、全試合Tフォールで決勝進出を決めた。

 また、59キロ級で初出場の伊藤彩香(20=至学館大)は1、2回戦を圧勝し、3回戦も米国選手に3―2と逆転勝ちしたが、準決勝で地元ハンガリー選手にフォール負けし、3位決定戦に回った。3位決定戦で伊藤はツンガラグ(モンゴル)にフォール負けしメダル獲得はならなかった。

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