片山 5年ぶり頂点へ首位発進 負の連鎖抜け出し大会自己ベスト

[ 2013年9月20日 06:00 ]

18番、7アンダーでホールアウトし笑顔を見せる片山(右)

男子ゴルフツアー ANAオープン第1日

(9月19日 北海道北広島市 札幌ゴルフ倶楽部輪厚コース=7063ヤード、パー72)
 ツアー26勝を挙げている片山晋呉(40)が、5年ぶりの頂点へ首位発進した。1イーグル、7バーディー、2ボギーと爆発し、大会自己ベストの65をマーク。2戦前の福岡で財布をなくし、先週はラウンド中に打球事故に遭うなど負の連鎖から抜けだし、北海道初の優勝を目指す。2連勝を狙う松山英樹(21=東北福祉大)は、70で回り、首位と5打差の26位につけた。

 片山が存在感を示した。2番で5メートルのバーディーパットを決めると、9番パー5では残り253ヤードの第2打を3番ウッドでピン右3メートルに乗せイーグル。後半も7メートルのパットを2度沈めるなど7アンダーまで伸ばした。「パッティングでしょうね。良い感じでできているのは」

 アクシデントを乗り越えた。日本オープン(10月17日開幕)が開催される茨城GCへ、知人と4度目の視察に訪れた14日。林から脱出しようとした同伴競技者の球が30メートル先にいた自身の左腕を直撃。「顔に向かって来て、危なかった」。患部には今も痛みが残り湿布が欠かせないが、「それが逆にいいのかしら」と前向きに捉えている。

 2戦前のVanaH杯KBCの期間中に財布を無くしツキに見放されていた。しかし「悪いこと全部出したから」とこちらもプラス思考だ。福岡大学でスポーツ科学などを教える清永明教授とヨネックスが共同開発し、「1メートル以内のパットが90%以上の確率で入る」が売りの新パターを2戦前から使用。前週のフジサンケイ・クラシックでも好調なパットを武器に1打差の4位に食い込むなど調子は上向きだ。

 ツアー26勝を挙げながらなぜか北海道では優勝がないが「かつては今の状態なら勝てると思ってやっていた。今、完全にその状態」。27勝目へ気の緩みは全くない。

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2013年9月20日のニュース