女子柔道 斉藤仁強化委員長が暫定的に監督代行も兼任の方向

[ 2013年2月1日 07:38 ]

会見を終え深々と頭を下げて謝罪する園田監督

 ロンドン五輪代表を含む柔道女子のトップ選手15人にパワーハラスメントで集団告発された全日本女子の園隆二監督(39)が31日、東京都文京区の講道館で会見を行い、事実を認め謝罪した。

 全柔連関係者によると園田監督の辞意は固く、提出される進退伺は「辞任」で受理される見込み。来週5日からの欧州遠征は、今月から試行される新ルールの確認だけでなく、世界選手権(8月26日開幕、リオデジャネイロ)の代表選考の材料。それだけにトップ不在は避けたいところで、斉藤仁強化委員長が暫定的に監督代行も兼任する方向で調整するという。

 昨年9月、一選手に対する暴力行為が発覚したあとには「続投すべきかどうか悩んだ」と振り返ったが、結局は連盟の続投要請に応えた。正式な謝罪で新体制が発足したはずだったが、最終的には、その暴力行為も含めた集団告発を受けた。これは、園田監督だけでなく全柔連サイドの、問題に対する意識の低さ。その代償が、16年リオデジャネイロ五輪に向けた“巻き返し”の立ち後れという事態を招いたことは否定できない。

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