厳重警備のバスケ日中戦…両国選手、健闘たたえ合う 

[ 2012年9月20日 21:50 ]

 尖閣問題がスポーツ界にも波及する中、東京の大田区総合体育館で20日に行われたバスケットボール男子のアジア・カップ準々決勝、日本―中国は警備員が増員されるなど厳重な態勢が敷かれたが、試合は友好的な雰囲気で終了した。日本が60―50で勝ち、両国の選手が健闘をたたえ合う場面もあった。

 会場では警察関係者が目を光らせ、観客の手荷物検査も急きょ実施。担当者は「刃物など危険物がないかをチェックした」と説明した。外務省や警察と連携を取り、対応に追われた日本バスケットボール協会関係者は「無事に終わって良かった」と安堵の表情だった。

 試合前の中国の国歌演奏では日本の観客から拍手も送られた。江蘇省出身で25歳の中国人留学生は国旗を手に応援し「過激な政治行動なんて考えていない」と観戦を楽しんだ様子。家族連れで応援に来た30代の日本人男性は「政治問題に関係なく、スポーツでいいプレーを見せてもらえればいい」と話した。

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2012年9月20日のニュース