五輪切符「3枠」めぐる争い混沌…川内、タイムは厳しい評価

[ 2011年12月4日 19:41 ]

 男子マラソンは国内最初の選考レースで市民ランナーの川内優輝(埼玉県庁)が日本人トップの3位に入り、五輪代表候補に名乗りを上げた。「本命」とする2月の東京にも既に出場を表明しており、「3枠」をめぐる争いは異例の展開で混沌とした情勢になった。

 日本陸連の河野匡強化副委員長は「世界のレベルを考えるとレース内容自体は厳しいと言わざるを得ない」と評価し、2時間9分台のタイムを含めて現段階で「確実」ではない。ただ実業団の低迷で台頭する選手も見当たらず、ある幹部は「川内が有力なのは間違いない」と語った。

 今夏の世界選手権で日本勢最高の7位に入った堀端宏行(旭化成)、北京五輪代表の佐藤敦之(中国電力)らは来年3月のびわ湖毎日に出場を予定する。川内は東京で仮に失速すれば評価が下がるリスクも伴うが、独自のスタイルで走るつもりだ。日本陸連は川内と五輪選考の認識について協議する意向を示した。

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2011年12月4日のニュース