じん帯断裂乗り越え…佐藤瑠香、涙の復活V!

[ 2011年11月13日 06:00 ]

緒方(下)を破って優勝を決め、ガッツポーズする佐藤

 柔道の講道館杯第1日は12日、千葉ポートアリーナで12年ロンドン五輪代表の第1次選考を兼ねて男女計7階級を行い、女子78キロ級の佐藤瑠香=るいか=(19=コマツ)が右膝前十字じん帯断裂を乗り越え、決勝で世界選手権銀メダルの緒方亜香里(21=筑波大)を破って復活優勝した。男子は世界選手権代表の4階級6人が優勝を逃す中、100キロ級のホープ、羽賀龍之介(20=東海大)が連覇を果たして五輪代表に名乗りを上げた。

 押され気味で迎えた延長残り30秒だった。佐藤が両腕で緒方の体をコントロールし、畳に打ち付けた。浮き落としによる有効で優勝。「ケガでお世話になった人に感謝の優勝を」と挑んだ緊迫感が切れ、涙があふれた。

 ホープとして順調に育っていた昨年9月、世界選手権無差別級で右膝に重傷を負った。迷った末に12月24日に手術。リハビリは「体より気持ちがつらかった」。乱取り再開は今年8月。それでも「五輪を諦めたことはなかった」という。

 復帰戦の10月のアブダビ国際で3位。国内復帰戦で今年の世界選手権代表の池田、緒方を連破して復活を強烈にアピールし「今後も勝ち続ける」とロンドンを見据えた。

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2011年11月13日のニュース