北島、低調5位発進も「僕の中では意味がない」

[ 2011年11月13日 06:00 ]

新シーズン初戦、低調なスタートとなった北島

競泳W杯(短水路)東京大会第1日

(11月12日 東京辰巳国際水泳場)
 来年のロンドン五輪で男子平泳ぎの3大会連続2冠を狙う北島康介(29=日本コカ・コーラ)は50メートル26秒99、200メートル2分6秒36といずれも5位。新シーズン初戦は低調なスタートとなってしまった。男子200メートルバタフライでは7月の世界選手権銀メダリストの松田丈志(27=コスモス薬品)が佐野秀匡の短水路日本記録を1秒08更新する1分49秒50で制した。

 北島は苦手の50メートルに続いて、200メートルでも最後までスピードに乗れず、自己ベストから3秒以上遅れて5位に沈んでしまった。練習過程でのレース、得意ではない短水路、拠点の米国から帰国して3日目。さまざまな条件を考えれば、低調な結果は予想できただけに「出来は良くないと思っていたが、その通りだった。まだ力不足なのが明確になった」と冷静だった。

 「この試合でどうしたいかというものがなかった。この結果は僕の中では意味がない」とショックはない。7月の世界選手権では100メートル4位、200メートル2位。ロンドン五輪の金メダルを狙うためにはレベルアップが必要で「まだ頭の中でいろんなことを考えている最中」と試行錯誤が続く。恩師の平井コーチは「方向性を出して練習したほうがいい」と助言を送った。今後の強化策の明確化が緊急の課題だ。

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2011年11月13日のニュース