17歳らしからぬ勝負勘 成長見せた石川佳純

[ 2011年1月22日 19:57 ]

卓球の全日本選手権女子シングルスで初優勝し、笑顔を見せる石川佳純
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卓球全日本選手権第5日

(1月22日 東京体育館)
 2年前にストレート負けした福原とは準決勝で対戦した。その後の成長を見せつけてラリー戦で圧倒した石川が、最後までクレバーでかつ大胆な持ち味を発揮した。

 決勝のマッチポイントで、藤井が得意とするバック側に、巻き込むサーブを放った。フォア側に逃げていく球か、速い球を警戒していた藤井の意表を突き、空振りを誘った。両手を突き上げて喜んだ。「最後も攻めないと取れないと思った。返ってきたらストレートで打ち返すつもりだった」。17歳らしからぬ勝負勘で頂点に立った。

 村上・日本女子代表監督は「サーブもブロックも新しい技を身に付け、すべてのレベルが上がっている」と高く評価した。

 3月に高校卒業後は大学に進まず、ミキハウスに残って競技に専念する。すべては来年のロンドン五輪に出場し、卓球界悲願のメダルを獲得するためだ。「優勝は自信になるし、もっと頑張らなきゃいけない」と、女王の自覚を口にした。

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2011年1月22日のニュース