遼、原監督“直伝”「グータッチ」広める

[ 2011年1月22日 06:00 ]

テレビ番組の収録で、ホールアウト後、お決まりの「グータッチ」をする巨人・原監督(左)と石川

 ゴルフ界にグータッチ現象を巻き起こす!石川遼(19=パナソニック)は21日、千葉県内のゴルフ場でテレビ番組の収録を行い、プロ野球・巨人の原辰徳監督(52)、高橋由伸外野手(35)のペアと9ホールのテレビマッチを行った。ラウンド中に原監督とグータッチを交わす場面もあり、同監督の決めポーズを新しいガッツポーズのレパートリーに加えることを約束。原監督からも勝利のポーズとして使うようエールを送られた。

 拳と拳が触れあった瞬間に熱い気持ちがほとばしった。テレビマッチの5ホール目、パー5で鮮やかにイーグルを奪った石川は、原監督と目を合わせ、互いの両拳を突き合わせた。グータッチは原監督がホームランバッターを迎える時に見せる定番ポーズ。巨人ファンでもある石川にとって、まさに特別な瞬間だった。

 「ファンとして、監督とグータッチができた気分で凄く興奮した。監督の熱さが自然と伝わって、気持ちが高まった」

 石川もバーディーを取った後にキャディーと片手でグータッチをすることはあったが、「両手バージョン」は未知の領域。その絶大なる威力を肌で感じた。

 ベストスコア66で、04年に相模原GCのクラブチャンピオンにも輝いた原監督との対決は、気の抜けない戦いとなった。だが、7ホール目で高橋が10メートルのバーディーパットを決めた時も再び両手でグータッチ。最初はぎごちなさもあった動きが、いつしか自然に出るようになっていた。原監督から伝承されたグータッチは、今季の新しいガッツポーズにもなりそうだ。

 石川「今までは片手でしかやったことがないので、キャディーさんとお互いに両手が空いてればぜひやりたい」

 原監督「でもゴルフって両手が空いてる時はほとんどないもんね。だから(優勝した)18番でクラブを放り投げて、両手を突き出す感じでね」

 この日の原監督は連覇を果たした09年WBCの優勝記念キャップをかぶってプレーしていた。「遼くんはもう日本を代表するアスリート。努力、技術においてもとどまるところがないようにみえる」。2月上旬に渡米し、4月のマスターズまで海外で戦う石川へのさりげない激励。その熱い気持ちを石川は拳で受け取った。「ゴルフ界にもグータッチが広まっていけばいいですよね」と石川。海外で、国内で、そしてオーガスタで両拳を突き出す。石川が活躍すればするほど、グータッチは世界に広まっていく。

 ◆放送日程 この日の収録の模様は、石川自身がホスト役を務めるテレビ東京系列「石川遼スペシャル RESPECT~ゴルフを愛する人々へ~」(毎週日曜午後11時30分~12時)で、2月13日から3月6日まで4回に分けて放送される。

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2011年1月22日のニュース