視線上げて好結果 竹内「どうして飛べたのかまだ分からない」

[ 2011年1月22日 15:41 ]

初優勝を喜ぶ竹内択(中央)と2位の栃本翔平(左)、3位の湯本史寿

UHB杯ジャンプ大会

(1月22日 札幌市大倉山(HS134メートル、K点120メートル))
 苦しんでいた期待の若手がようやく力をみせた。2回目の中間以降にぐぐっと飛距離を伸ばして、140メートルをただ一人越えた。自然とガッツポーズが出た23歳の竹内は「自分でもびっくり。少しは気が晴れた」と吹っ切れた様子だった。

 15、16日のW杯札幌大会と比べてスタート位置が上がり、助走速度は1~2キロ速かった。緩やかな向かい風も吹いた。絶好のコンディションだったが、1回目は128メートルで5位。「気張りすぎた。2回目は内容、距離とも満足」と話す通り、しっかりと風をつかんだ。

 今季、海外のW杯で22位が最高と、いまひとつだった。札幌大会後に戻った長野の実家で自分の映像を見てヒントを得た。助走で視線を上げたという。「これだけでどうして飛べたのかまだ分からない」と戸惑うものの、好結果につなげた。

 日本では悪天候でほとんど練習ができない中、復調のきっかけをつかんだ。バンクーバー冬季五輪に出場したが世界選手権は初めて。「もっと自分を見つめながら、メダリストになれるよう頑張りたい」と気を引き締めた。

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2011年1月22日のニュース