友情のスクラムに感激「こんなに集まるとは…」

[ 2011年1月22日 18:03 ]

 第90回全国高校ラグビー大会の2回戦で脳振とうを起こし、大会規定により3回戦以降を欠場した大阪朝鮮高のCTB権裕人選手(18)を思いやり、優勝した桐蔭学園(神奈川)など7校の選手が22日、兵庫県西宮市内の関西学院大グラウンドで大阪朝鮮高と親善試合を行った。

 権選手は前半に2トライを挙げ、後半途中からは相手チームでプレー。「こんなに多くのチームから集まるとは思わなかった。今後ラグビーをしていく中でかけがえのないこと」と感無量の面持ちだった。試合は大阪朝鮮高が21―10で勝った。

 大阪朝鮮高の呉英吉監督(42)の親善試合の呼び掛けに、桐蔭学園のWTB竹中祥選手(18)は即座に参加を決めたそうだ。「あれだけ笑顔で『ありがとう』と言われたらやれて良かったと思う」と笑みを浮かべた。

 当初は同時優勝の東福岡の選手も参加する予定だったが、都合により欠場した。チームの枠を超えてライバルが「友情のスクラム」を組んだ。呉監督は「ラグビーは素晴らしいスポーツ」とうれしそうに話した。

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2011年1月22日のニュース