遼クン“タイガー流スイング”改造も不発

[ 2010年11月8日 06:00 ]

15番、ティーショットが思うようにいかず、クラブを地面に押し付けて悔しがる石川

 世界ゴルフ選手権シリーズHSBCチャンピオンズ最終日は7日、中国・上海のシャ山国際ゴルフクラブ(7266ヤード、パー72)で行われ、“タイガー・スイング”への改造に着手した石川遼(19=パナソニック)は前半34とスコアを伸ばしたが、後半に41と崩れて75で回り、通算1オーバーの41位に終わった。池田勇太(24=日清食品)は68とスコアを伸ばして通算2アンダーで30位。8日に28歳の誕生日を迎えるフランチェスコ・モリナリ(イタリア)が通算19アンダーで優勝した。

 海外自己最高15位の更新どころか41位に後退。石川にとっては悔しさと手応えの入り交じった最終日となった。「ショットは世界と大きな差は感じなかったけど、最終日に乱れたのがもったいない」。前半は2バーディーで折り返したものの、14番パー5で第2打を池に入れてダブルボギー。18番でも第2打を池に入れてボギーとするなど41と崩れた。
 突然の乱調の原因は“新スイング”だった。1日に行ったウッズとのテレビマッチで見たアドレスをこの日急にまねてみようと思い立った。以前よりボールを1~2個分、左足側に置いてプレー。「より体の回転で打てるようになった」と前半はうまくいったが、後半はミスを連発した。「来年のマスターズに向けてやっていく。目指すのはいつかマスターズで勝つこと」と志は高いが、吉と出るか凶と出るか。

 ▼優勝F・モリナリ 何年も勝てないのはつらい。長かった。世界No・1の選手に1打差をつけて勝った。素晴らしい1日。(世界ランク1位のウェストウッドと争い4年ぶりのV)

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2010年11月8日のニュース