興行収入1億円ダウン、大入り史上最低4日だけ

[ 2010年7月26日 06:00 ]

 【大相撲名古屋場所】賛否両論ある中で、開催にこぎつけた名古屋場所。担当理事の二所ノ関親方(元関脇・金剛)は「無事に終わってホッとしている。(優勝の)表彰もファンがずっと見ていてくれたし、パレードがあれだけ人で埋まったのは初めて。お客さんに感謝、感謝です」と安どの表情を浮かべた。

 しかし、その一方で数字は現実を示している。入場者数は昨年比で9400人ダウンとなり、大入り回数も、記録に残る86年以降で最低の4日だけ。札止めは1度もなかった。放映権を除く興行収入も9・7%ダウンの7億4400万円。キャンセル分が確定していないため、最終的には昨年比で約1億円のダウンとなる見込みという。
 さらに、昨年は6場所で最高の1033本だった懸賞金は、242本にとどまった。ある幕内力士は「声援も含めて当たり前、と思っていたことが当たり前じゃなかったことに気付いた」と漏らしたが、意識改革も始まったばかり。「今場所、キャンセルしたお客さんも来場所は見に来てほしい」と二所ノ関親方は話したが、本当の勝負はこれからとなる。

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2010年7月26日のニュース