阿覧 急成長の要因はYouTube!

[ 2010年7月26日 06:00 ]

三賞の(左から)敢闘賞・豊真将と阿覧、技能賞・鶴竜

 名古屋場所の三賞選考委員会が25日、愛知県体育館内の記者クラブで行われ、敢闘賞に阿覧(2度目)と豊真将(4度目)、技能賞に鶴竜(5度目)を選出した。

 先場所の12勝に続き11勝を挙げた阿覧は、2場所連続2回目の敢闘賞を手にした。この日は豊真将を押し倒して10連勝。小結を飛び越しての関脇昇進を濃厚とし「三賞より関脇の方がうれしい」と本音を漏らした。急成長の一因はYouTubeで他の力士の相撲を研究したこと。「前はパワーだけだったけど、もろ差しとか突き押しとか、相撲がうまくなった気がする。もろ差しは今場所何回もやったからね」と得意げだった。

 ≪豊真将「自信になった」≫敢闘賞同士の対決となった阿覧との一番に敗れた豊真将は「10勝目までは良かったけど、そのあと消極的な相撲が続いたのが…」と浮かない表情。それでも4度目の敢闘賞には「場所前は(首の負傷で)関取衆と稽古できてなかったし、不安の方が大きかった。評価されたのは素直にうれしい」と満足顔。来場所以降に向けても「左の前みつを取る型を自分のものにしたい。自信にはなりました」と飛躍を誓っていた。

 ≪鶴竜5場所ぶりの勝ち越しで技能賞≫11勝4敗の好成績を収めた鶴竜が、5回目となる技能賞を獲得した。この日は土俵際の突き落としで稀勢の里に逆転勝ち。5場所ぶりの勝ち越しとなった15日間を振り返り「負け越した4場所で経験したことをうまく出せた」と満足げだ。来場所は4場所ぶりの三役返り咲きが確実。「次で勝ち越せなかったら、何も成長していないということ。2ケタを目指したい」と大関獲りの足掛かりの場所にすることを誓った。

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2010年7月26日のニュース