秋場所は幕内、十両で大幅入れ替えへ

[ 2010年7月26日 18:49 ]

 野球賭博問題などで揺れた大相撲名古屋場所は25日に幕を閉じた。十両以上で10人もの謹慎者を出したことにより、秋場所(9月12日初日・両国国技館)の幕内と十両の顔ぶれは大幅に変わるという異例の事態となることが26日、分かった。

 幕内の謹慎力士では東前頭4枚目の豪栄道を筆頭に6人。十両は西2枚目の大道ら4人。これに大関琴光喜の解雇で関取の枠が一つ空いた。日本相撲協会審判部は28日午前に愛知県体育館で秋場所の番付編成会議を開く。責任者の友綱審判部長(元関脇魁輝)は「かなりの入れ替えになる。100年に一度あるかどうかだ。だれもがえーっと思うことも出てくる」と予告した。
 友綱部長によれば、謹慎処分はあくまで全休扱い。幕内の謹慎者6人全員の番付は、通常ならば十両に落ちる計算となる。さらに下位で負けが込んだ力士が数人いるため、十両から最大10人が入幕する歴史的な番付になる可能性もある。相撲協会広報部によれば、これまでの最多入幕数は昭和以降で、1943年夏場所など3度あって8人。
 十両と幕下の入れ替えも大量になる見込み。現時点では6~9人とみられ、最多記録の49年夏場所の9人に迫る勢いだ。
 秋場所の番付発表は8月30日。通常は、新横綱や新大関、十両昇進力士だけは化粧まわしや明け荷作成などの準備期間を考慮し、番付編成会議後に発表される。

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2010年7月26日のニュース