魁皇 14日死去の祖母にささげる白星

[ 2010年5月17日 06:00 ]

 【大相撲夏場所8日目】魁皇が14日に89歳で亡くなった父方の祖母・古賀多賀子さんにささげる白星を挙げた。「子供の頃からよく遊んでくれた思い出がいっぱいある。残念ですけど、こればかりは仕方ない」と連敗を3で止める勝利にもしんみりとした表情。今場所の勝ち星の決まり手は、はたき込みだけだったが、この日は若の里を力強く寄り切った。「連敗していると、どうやって勝つのか分からなくなる。まあ良かったです」と気持ちを切り替えていた。

 ≪稀勢「作戦通り」≫稀勢の里が会心の内容で琴奨菊を下した。同じ左の相四つながら、8勝18敗と大きく負け越している相手に右を強引に差し込んで、もろ差しになる理想的な相撲を見せた。「もろ差しになるのは4年ぶりかな」と珍しく軽口も飛び出し「いつもと逆のパターンになった。左を差されないようにと考えていたが作戦通り。自身にもなる」と満足そうに振り返った。最高の勝ち方で前半を折り返し、白鵬、把瑠都戦が楽しみになってきた。

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2010年5月17日のニュース