ウィリアムズ姉妹連覇!セリーナ2冠

[ 2009年7月6日 06:00 ]

女子ダブルスで優勝し、観客の声援に応えるビーナス(左)とセリーナのウィリアムズ姉妹

 セリーナ・ウィリアムズ(27)が女子2冠に輝いた。テニスのウィンブルドン選手権第12日は4日、ロンドン郊外のオールイングランド・クラブで行われ、女子シングルス決勝で姉のビーナス・ウィリアムズ(29)を破って6年ぶり3度目の優勝を飾り、同ダブルスでもビーナスとのペアで第3シードのオーストラリアペアをストレートで下し、2年連続4度目の優勝。最強姉妹が2年連続で単複の優勝を独占した。(ロンドン・山口奈緒美通信員)

 セリーナのお祭りが続いた。シングルス決勝で姉ビーナスの3年連続6度目の優勝を阻んでから約3時間半後にスタートしたダブルス決勝。最後は豪快なサービスエースを叩き込んで2冠を決めると、姉に抱きついて喜んだ。「姉妹で獲るトロフィーに代わるものはないわ。2つのタイトルを持って帰れるなんて最高」と満面の笑みだった。

 2人の力強いショットとサーブが今年もウィンブルドンを席巻した。昨年との違いはシングルス決勝で妹のセリーナが勝ち、覇者が入れ替わっただけ。ダブルス決勝は、シングルスで敗れて気落ちしたビーナスをセリーナがリードした。4大大会でも9度目のダブルス優勝。姉からは「両方勝ちたかったけど、1つは獲れた」と感謝された。

 セリーナは06年に左ひざの故障で世界ランクを100位以下に落とした。どん底からはい上がり、この1年の4大大会で3勝。ビーナスと10年以上も女子トップを守り続ける。姉妹は今大会だけで150万5000ポンド(約2億3600万円)を稼ぎ出した。セリーナは「お金なんて考えてないわ。賞金はごほうびみたいなもの」とプレーできる喜びを口にした。

 ただ、2冠を獲得した喜びにふけることもなく「次の目標はビリー・ジーン・キングの12勝目に並ぶこと」と語った。今大会で4大大会通算11勝目。2連覇がかかる全米オープン(8月31日開幕)で母国の先輩と肩を並べることに照準を定めた。姉と肩を並べてウィンブルドンを去る後ろ姿には自信が漂っていた。

 ≪男子はネスター組が連覇≫男子ダブルス決勝はネスター、ジモニッチ組が第1シードのボブ、マイクのブライアン兄弟に3―1で勝ち、2連覇を飾った。サービスエースの数(25―9)で相手を圧倒した2人は「ついにやったよ。ウィンブルドンでわれわれの名前を2回も残すことができてうれしい」。4大大会で7度優勝している双子ペア撃破に大喜びだった。

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2009年7月6日のニュース