棟田、自分の柔道できずに自滅、3位に終わる

[ 2009年7月6日 10:44 ]

 【グランドスラム大会】「自滅したな」。準決勝で格下のブラジル選手に返し技で一本を奪われた棟田をブラジル連盟関係者が評した。延長に入って先に指導を与えられ、強引に出足払いにいったところを隅落としで投げられた。あおむけになった棟田はしばらく宙を仰いだ。

 持ち味は相手の懐に入り、体勢を崩しながら技を繰り出す点にある。しかし、20センチ以上も背の高い相手に押し込まれ、自分の形に持ち込めなかった。
 実力は十分にあるのに、勝負どころで発揮できない。精神面のムラを指摘されて久しい。昨年は本命といわれた北京五輪代表の座を土壇場で逃した。現在は手薄な日本最重量級のエースとして期待されるが、それを大きく裏切る結果となった。
 世界選手権に向けて弾みをつけられなかった。試合後、顔を紅潮させて口をきつく結んだ。表彰台を下りるとすぐに銅メダルを胸から外し、早々に会場を後にした。(共同)

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2009年7月6日のニュース