遼くん 全英に向けジャンボ塾入門

[ 2009年7月6日 06:00 ]

 全英オープン(16~19日、英ターンベリー)に出場する石川遼(17=パナソニック)が5日、千葉県内の尾崎将司(62=マックス・インターナショナル)の自宅を訪れ、併設された練習場で汗を流した。

 5月にジャンボ邸を訪れた際はフェードとドローの打ち分けを学んだが、この日はアプローチ練習にほとんどの時間を費やした。コーチの父・勝美氏によれば、「もう1回アプローチを確認したい」という石川本人の希望だったという。これにはもちろん、来週に迫った全英へ向けた“対策”も含まれていた。

 全英が開催されるのは海沿いにあるリンクスタイプのコース。地面は硬くて球が跳ねやすい。海風が強く吹き、石川のような高弾道のショットは余計に影響を受けるため、グリーンに乗せることも決して容易にはいかない。パーオンを逃すことが多くなると想定した上で、グリーン周りからのアプローチ練習を選んだのだった。

 全英出場10回を誇り、79年には10位に入ったジャンボの厳しい視線を浴びながら、石川は集中力を研ぎすませて練習にいそしんだ。勝美氏も「一生懸命やってました。全英が近いというのもあるでしょうね」とメジャーに懸ける意気込みを感じたという。渡英が間近に迫っている石川にジャンボから激励の言葉はなかったが、「言葉はなくても目と目で通じるものはあるでしょう」と勝美氏。ジャンボとの濃密な練習を経て、英国の地に旅立つ準備は整った。

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2009年7月6日のニュース