杉本 女子最重量級制し、ロンドン五輪へアピール

[ 2009年7月6日 10:43 ]

 【グランドスラム大会】杉本は決勝で試合開始から約2分後、オランダ人選手が足払いにきたところを逃さず、払い腰で一本勝ちした。得意技での快勝にも「今日は払い腰を狙いすぎて、足技がなかなか出なかった。課題が残る大会だった」と納得はしなかった。

 166センチ、95キロ。このクラスにあって大柄な体ではないが、技の切れで勝負する。初戦の準々決勝を一本勝ちし、準決勝も相手にポイントを与えず危なげなかった。
 国内の78キロ超級はここ数年は北京五輪銀メダリストの塚田が圧倒的な存在だったが、2番手の杉本は4月の全日本選抜体重別選手権で塚田に一本勝ちして優勝するなど着実に差を埋めている。現在は3年後のロンドン五輪に向け実績を積む時期で、今大会でまた一つ上積みした。
 この日は所属するコマツのブラジル現地法人の社員ら数十人が観客席を陣取った。地元のブラジル人選手を上回る大きな声援が送られ「心強かった」と、表彰式後は同僚らと抱き合って喜びを分かちあった。(共同)

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2009年7月6日のニュース