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松井大輔氏 今季J1注目選手は…インザギ似の湘南シンデレラボーイ&浦和の“絶滅危惧種”ドリブラー

[ 2025年2月14日 05:00 ]

元サッカー日本代表の松井大輔氏
Photo By スポニチ

 明治安田J1リーグは14日、33年目のシーズンが開幕する。現役時代にファンタジスタとして魅了した元日本代表MFの松井大輔氏(43)が今季からスポニチ評論家に加わる。第1弾として今季J1で松井氏が注目する選手をピックアップ。J3のYS横浜時代にともにプレーした湘南のFW福田翔生(23)、復活を期待する浦和の元日本代表MF中島翔哉(30)らを挙げた。

 成長する選手には必ずドラマがある。今季のJ1ではまず湘南のシンデレラボーイ、FW福田を推したい。ゴール前の嗅覚に優れ、自分の形を持つ。昨季は2桁得点を挙げた。パスもアシストもするし、ドリブルもできる。前線からの守備もいとわない。(元イタリア代表FW)インザギに似ている。

 バックボーンにも目を向けてほしい。19年に当時JFLの今治に加入。翌年からJ3に昇格したものの、結果を出せず22年には戦力外…。だが翌23年が転機となった。J3のYS横浜に移籍し、サイドからFWにコンバートされた。結果は半年で11得点。8月には湘南からオファーが届き、瞬く間にJの階段を駆け上がった。ぜひ、そんな背景も感じながら福田を見てもらいたい。

 浦和の中島は絶滅危惧種の1人だ。プレースタイルは創造力にあふれ、見る者をわくわくさせてくれる。いわゆるドリブラーには「ロジック型」と「感覚派」の2タイプがあり、中島は後者だろう。ロジック型は相手との距離やボールの運び方など理論に基づいた判断をするタイプで代表格にはブライトンのMF三笘薫がいる。

 一方、中島のような感覚派は誰もがこっちに行くだろうという予想の逆を行く。ロジックでは考えにくく相手の嫌がるプレーをする。でも(現代サッカーでは)居場所がなくなってきた。僕も若い頃は感覚派だった。で、居場所がなくなった(笑い)。結果を残すため真ん中だけでなく左や右にも行った。変化が求められた。

 中島もかつて日本代表で10番を背負い、欧州に渡り、中東にも戦いの場を求めた。浦和では負傷に泣かされた時期もある。さまざまな経験とやはりバックボーンがある。もう一度、頑張ってほしいと応援したくなる。

 他にもドリブラーなら横浜MのFWヤン・マテウスや清水に加入したMFカピシャーバもいい。スピード系なら福岡のFW岩崎悠人も頑張っている。近年、絶滅の危機にひんしているが、創造力ある選手にはやはり輝いてほしい。いろんな選手がいるからこそJリーグは面白いのだから。(元日本代表MF)

 ◇松井 大輔(まつい・だいすけ)1981年(昭56)5月11日生まれ、京都市出身の43歳。鹿児島実から00年に京都入り。04年にルマンへ移籍。1年目でフランス1部昇格に貢献し「ルマンの太陽」と呼ばれた。ロシア、ポーランドなど海外5カ国でプレー。日本代表では10年W杯南ア大会など国際Aマッチ通算31戦1得点。21年にFリーグのYS横浜、22年にJ3のYS横浜に加入し、二刀流に挑戦。昨年2月に引退を発表、現在は浦和アカデミー、横浜FCのスクールでコーチ、日本フットサルトップリーグ理事長などを務める。

 ◇中島 翔哉(なかじま・しょうや)1994年(平6)8月23日生まれ、東京都八王子市出身の30歳。東京Vの下部組織出身でJ2時代の12年に2種登録でトップデビュー。FC東京などを経て17年8月にポルトガル1部ポルティモネンセに移籍。カタール、トルコなどでもプレー。23年7月から浦和。日本代表でも国際Aマッチ19戦5得点。1メートル64、64キロ。

 ◇福田 翔生(ふくだ・しょう)2001年(平13)3月23日生まれ、北九州市出身の23歳。東福岡高から19年にJFL今治に加入。J3のYS横浜を経て23年8月、湘南に完全移籍。昨季は34戦10得点。兄・湧矢(25)は東京V、双子の凌生も九州リーグのKMGホールディングスFC所属のサッカー選手。1メートル73、63キロ。

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