「勝利への脱出」でペレ氏と共演のシルベスター・スタローンも追悼　米オバマ元大統領、バイデン大統領も

1970年のワールドカップメキシコ大会決勝のイタリア戦に勝利し、優勝を飾ったペレ（AP）
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　サッカーの元ブラジル代表で「王様」として世界中のファンに親しまれてきた往年の名選手ペレ（本名エドソン・アランテス・ド・ナシメント）氏が29日、サンパウロ市内の病院で死去した。82歳だった。病院の医師団は死因は大腸がんの進行などによる多臓器不全と発表した。

　その死を悼む声はサッカー界にとどまることなく、各界から上がった。映画「勝利への脱出」に選手役で出演したペレ氏と共演したシルベスター・スタローンは「偉大なペレ！安らかに眠れ！素晴らしい人だった」と追悼。オバマ元米大統領は「世界でも最も有名なアスリートの1人で、彼は人々を団結させるスポーツの力を理解していた」と影響力をしのんだ。また、バイデン米大統領も「恵まれない生い立ちからサッカー界のレジェンドになったことは何が可能かという物語だった」と称えた。

　抜群の知名度を生かして16年リオデジャネイロ五輪の招致にも携わったこともあり、国際オリンピック委員会（IOC）のバッハ会長は「世界はスポーツ界の偉大な象徴を失った」とコメントした。