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ペレ氏死去 ベッケンバウアー氏「兄弟と呼んでくれた」 各国の名選手が悼む ジーコ氏らも

[ 2022年12月30日 14:28 ]

ベッケンバウアー氏(AP)
Photo By AP

 サッカーの元ブラジル代表で「王様」として世界中のファンに親しまれてきた往年の名選手ペレ(本名エドソン・アランテス・ド・ナシメント)氏が29日、サンパウロ市内の病院で死去した。82歳だった。病院の医師団は死因は大腸がんの進行などによる多臓器不全と発表した。

 サッカー界ではレジェンドの訃報に各国の大物OB選手が哀悼の意を表明。1977年に北米リーグのニューヨーク・コスモスでともにプレーした経験がある元西ドイツ代表のベッケンバウアー氏は「彼の側で過ごした時間は私のキャリアの中で最高の経験の一つ。すぐに全米王者になって、彼は私を兄弟と呼んでくれた。それは私にとって想像を絶する名誉だった」と述懐。元ブラジル代表のジーコ氏は「ファンとして素晴らしい時間を過ごし、私のキャリア序盤では対戦相手としてともにプレーできて幸せだった。選手、アスリート、プロフェッショナルとして、あなたは永遠の存在です」と死を悼んだ。

 元イングランド代表のリネカー氏は「最も神聖なサッカー選手で喜びに満ちた男。選ばれたわずかな人間だけが近づけるプレーをした。美しい黄色いシャツで最も切望される黄金のトロフィーを3回掲げた。彼は我々をのもとを去ったかもしれないが、サッカーでは不滅」と称賛。フランス代表のデシャン監督は「サッカーは最も素晴らしいレジェンドの1人を失った。不死身のように見えたキングは何世代ものファンに夢を与え続けた。ペレになることを夢見なかった子供がいただろうか?」と振り返った。

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