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釜本邦茂氏、ペレ氏を追悼「僕の引退試合にも来てくれた」「どんなスポーツでも一流になったと思う」

[ 2022年12月30日 10:07 ]

ペレ氏(AP)
Photo By AP

 サッカーの元ブラジル代表で「王様」として世界中のファンに親しまれてきた往年の名選手ペレ(本名エドソン・アランテス・ド・ナシメント)氏が29日、サンパウロ市内の病院で死去した。82歳だった。病院の医師団は死因は大腸がんの進行などによる多臓器不全と発表した。

 元日本代表FWで日本サッカー協会副会長の釜本邦茂氏は「話は聞いていたが、残念に思う。77年に彼が東京で引退試合をやった時は私が出場したし、84年の僕の引退試合にも来てくれた。初めて彼のことを知ったのは、58年W杯で17歳でデビューした時のフィルムを見て。“格が違う選手”だと思った。すごい選手だし、僕らがまねできないテクニックを持っていた。精神的にも肉体的にも優れ、どこのポジションでもどんなスポーツでも一流になったと思う。僕もこういう選手になりたいと思ったが、到底なれない。私は私で目標の選手を探さなければと思ったぐらいだ」とコメント。

 「初めて会ったのは72年にサントスが来た時、彼も30代になっていたが、すごかった。その後、ニューヨークコスモスで来て、僕の引退試合でまた来てくれた。02年W杯の招致をしていた時に話をしたことがあったが、長話をしなくても、目と目が合って“頑張れよ”という感じ、優しい人だと思った。W杯ドイツ大会は、私が団長だったが、ブラジル戦ではスタンドで一緒に見た。それが会ったのは最後になった」と思い出を振り返り、ペレ氏を悼んだ。

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2022年12月30日のニュース