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エムバペ“神ってる”W杯史上56年ぶり2人目のハットトリックでPK戦へ メッシも2発で激闘3―3

[ 2022年12月19日 02:45 ]

FIFA W杯カタール大会決勝   フランスーアルゼンチン ( 2022年12月18日    ルサイル競技場 )

メッシと決勝戦開始前に胸を突き合わすエムバペ(AP)
Photo By AP

 サッカーのFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会決勝が18日に行われ、フランス代表の“怪物”キリアン・エムバペ(23=フランス)がハットトリックを決めた。

 後半35分、前半に先制ゴールを決めていたメッシと同じくPKを決め大会6点目。そのわずか1分後に再びゴールネットを揺らし、絶体絶命な状況から試合を振り出しに戻した。

 2―2で突入した延長後半4分にメッシこの日2ゴール目を決められ再び崖っ縁に立たされたフランスだったが、延長後半13分に、なんとエムバペがモンティエルのハンドで得たPKをきっちり左隅に決め3ゴール目。56年ぶり2人目のハットトリックを決め再び試合を振り出しに戻した。そして延長戦でも決着がつかず、PK戦に突入した。

 W杯決勝でのハットトリックは、1966年イングランド大会で開催国のイングランドが延長戦の末に西ドイツを4―2で下して初優勝した際に、FWジェフ・ハーストが3得点したのが唯一。エムバペが56年ぶり2人目の快挙となった。

 「2大会連続のW杯決勝だ」。自身のSNSで喜びをつづった23歳は、初出場から2連覇という“王様”ペレに並ぶ偉業に挑戦する。敵将のレグラギ監督は「再び優勝したらペレに匹敵するだろう」と絶賛した。19歳だった前回大会は4得点で優勝に大きく貢献。今大会は準決勝までで得点ランク1位タイの5得点。得点王に輝けば58年スウェーデン大会のジュスト・フォンテーヌ以来、フランス史上2人目の個人タイトルとなる。

 「大きな夢を見続けてきたし、僕に限界はない」。決勝はパリSGの同僚メッシとの頂上決戦。もう「次世代」とは言わせない。最高の舞台で、最高の相手を打倒し、新時代の旗手が最高のフィナーレを迎える。

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