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南野「モリシの日」に伝説再現弾だ 20年前と同じ6・14、同じ大阪、同じチュニジア戦!

[ 2022年6月14日 05:30 ]

ボール回しをする(右から)前田、南野、鎌田(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 日本代表は14日、キリン杯決勝でチュニジア代表と対戦する。13日に会場となるパナソニックスタジアム吹田(大阪)で最終調整した。今月の国際Aマッチ4試合で、出場2試合無得点のFW南野拓実(27=リバプール)は3トップ左で先発が濃厚。森保ジャパン最多タイの17得点を挙げているエースが、2月1日W杯アジア最終予選サウジアラビア戦以来の代表弾を決めて21~22年シーズンを締めくくる。

 前日会見で険しい表情で受け答えしていた南野の表情が、パッと明るくなった。「森島さんが決めた試合ですよね」。くしくも20年前の14日はW杯日韓大会1次リーグ第3戦チュニジア戦が長居で開催された日。今回と会場こそ違えど同じ大阪、同じ日、同じ相手に、C大阪の大先輩にあたる“モリシ”ことMF森島寛晃(現C大阪社長)が先制点を決めた。当時7歳の南野少年もリアルタイムでテレビ観戦していた。

 日本初の決勝トーナメント進出に貢献した活躍を記念し「6月14日」は14年に一般社団法人日本記念日協会で「モリシの日」として登録された。南野は「同じ日に同じ相手と試合をするのは知らなかった」と笑いつつも「カタール(W杯)につながる試合にしなければいけない」。同じ左サイドを主戦場にする三笘が今月3試合で2得点1アシストと強烈なアピールを続ける中、自身は出場2試合で無得点なだけに「得点かアシストをしたい」と口元を引き締めた。

 クラブでの日々、そしてブラジル戦(6日)での悔しさや怒りを爆発させる舞台でもある。リバプールでは今季公式戦10得点。FA杯とリーグ杯の2冠に貢献したが、欧州CL決勝などビッグゲームでは出番がなかった。

 「あまり多くの人の興味を引きつけることがない試合での出場が多かった。結果を残しても反響が大きかったわけではない。もっと重要な試合に出て結果を残す選手になりたい」。W杯カタール大会に出場するチュニジアはアピールにうってつけの相手。背番号10が「モリシの日」に大先輩の伝説弾再現を狙う。

 ▽02年W杯日韓大会チュニジア戦 日本は1次リーグ初戦ベルギーと2―2で引き分け、2戦目でロシアに1―0で勝利。負けても1点差以内なら初の決勝トーナメント進出が決まる第3戦で対戦した。前半を0―0で折り返すと、地元C大阪のMF森島が投入された直後の後半3分にゴール前のこぼれ球を右足で蹴り込み先制。同30分にはMF市川のクロスをMF中田英がヘディングで合わせて加点した。2―0で快勝し、2勝1分け勝ち点7のH組1位で突破を決めた。

 ▼チュニジア・カドリ監督 日本は攻撃力が強く、アジアでNo.1の戦力を持つ。戦術的な動きが良く、それぞれのプレーが速い。注意しなければ。

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2022年6月14日のニュース