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オーストラリアがペルーを破りW杯出場 代表出場3戦目の“ピンチGK”がPK戦で歓喜もたらす

[ 2022年6月14日 06:10 ]

W杯出場を決め喜ぶオーストラリアイレブン(AP)
Photo By AP

 サッカーのW杯カタール大会(11月21日開幕)予選大陸間プレーオフ(PO)は13日にカタールのアルラヤンで行われ、アジア5位オーストラリアが延長0―0の末に突入した南米5位ペルーとのPK戦を5―4で制し、5大会連続6回目の本大会出場を決めた。

 両チームともに前回18年ロシア大会予選に続く大陸間PO。ペルーはニュージーランドを2戦合計2―0で破り、オーストラリアは同3―1でホンジュラスを退けた。

 コロナ禍の影響で今大陸POは開催地カタールでの一発勝負。両チームは18年ロシア大会1次リーグ第3戦で対戦してペルーが2―0で勝利を挙げている。

 7日のアジア5位決定戦でUAEに2―1で競り勝ち、勢いを付けていたオーストラリアは一進一退の攻防となった前半、右サイドのボイルがたびたびクロスを入れてゴールをうかがい、シュート数では5―2本と相手を上回る展開となった。

 後半に入ると長短のパスを織り交ぜるペルーがリズムをつかんで逆襲。圧力を強めて相手ゴールに迫ったが、両チームともに決定打を欠いた。オーストラリアは途中出場のマビルが39分、43分と左サイドを破ってクロスを入れたが、ゴールにはつながらず、試合は延長戦に突入した。

 延長後半2分にはペルーのフローレスが左クロスに頭を合わせたが、ヘディングシュートは右ポストに嫌われて逸機。試合はPK戦での決着に持ち込まれた。

 オーストラリアは延長後半アディショナルタイムにPK戦を見据えて1メートル94の長身GKレッドマインを投入。先蹴りのオーストラリアは1人目が外したが、ペルーは3人目がポストに当てて外した。レッドマインはキッカーが蹴るまで両手を上下に動かしながらゴールライン上をダンスするように動いて相手を幻惑。オーストラリアはサドンデスに突入した6人目でマビルが決めて5―4とすると、最後はレッドマインが右に跳んでペルー6人目のキックをセーブした。代表戦出場わずか3戦目という“ピンチGK”がオーストラリアに歓喜のW杯切符をもたらした。

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