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【Jトピ~データで読み解く】抜け目ない柏・細谷の“裏抜け” スルーパス受けた数はリーグ最多タイ35

[ 2022年6月1日 05:45 ]

スピードを生かした鋭い動き出しでチーム最多6得点を挙げている柏・細谷(左)
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 柏のFW細谷真大(まお、20)は下部組織から昇格し、プロ3年目の今季は開幕から全試合先発出場を続けている。29日の清水戦では2試合連続弾で、今季チーム最多の6得点目を挙げ連勝に貢献。U―21日本代表のエース候補が、スピードを生かしたプレーで存在感を見せている。(記録課)

 清水戦の前半39分、DF古賀がボールを奪うと、ゴール前の細谷が相手DF2人の間に入り、パスをもらうスペースをつくった。鋭い動き出しからスルーパスを受けると、ファーストタッチで2人の間を抜け出し、ドリブル。勢いのまま左足で決めた。今季、スルーパスを受けた本数は広島MF藤井と並んで全選手最多35。常にディフェンスラインの裏を狙う動きが、好機を呼び込んでいる。

 持ち味のスプリント力は、攻撃だけでなく、守備でも威力を発揮。相手がボールを保持すると、積極的に圧力をかける。25日の札幌戦では後半9分に高い位置から強度の高いプレスバック(自陣に戻りながらプレスをかける)でボールを奪い、MFサヴィオのゴールにつなげた。清水戦では今季自身最多のスプリント回数37回をマークしており、1試合平均30回はチーム内でもトップクラスだ。

 走力だけではない。相手のタックルに負けないフィジカルの強さもあり、被タックル保持20回はチーム最多。献身的に体を張り、ポストプレーでも好機を生み出している。

 さらに、今季の6得点中、利き足の右足が3点、左足が3点のデータが示すように、どちらの足でも得点できる器用さも持ち合わせる。シュート数は31本で、枠内率58%はシュートを20本以上打った22選手の中で最も高い。今の精度を維持できれば、得点数は自然と増えていくはずだ。

 1日から始まるU―23アジア杯でも主力としての出場が見込まれる。成長途上のストライカーの飛躍に期待がかかる。(データ提供・データスタジアム)

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