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麻也 一撃必殺、W杯仕様のカウンター追求「自分たちの指針をある程度持たないといけない」

[ 2022年6月1日 04:31 ]

国際親善試合   日本―パラグアイ ( 2022年6月2日    札幌ド )

雨の中、ボール回しをする吉田(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 2日に親善試合パラグアイ戦(札幌ド)を控える日本代表は31日、札幌入りした。3度目のW杯出場を目指すDF吉田麻也(33=サンプドリア)は、世界仕様のカウンターを身に付ける必要性を強調。6月の親善試合4試合で、W杯カタール大会で対戦するドイツ、スペインを撃破する突破口を見つけ出す。この日は雨の中、1時間の調整を行った。

 肌寒い雨の中、主将の吉田は先頭に立って走った。W杯本大会まで残り6カ月弱。通常のW杯と違って事前準備期間が1週間しかなく、2日のパラグアイ戦から始まる6月の親善試合4試合は「やれることとやれないことを判断する」(吉田)戦いになる。1戦も無駄にしない、決意の強さがにじみ出た。

 「必然的に(W杯は)守備的になると思うけど、形を持っていることが大事。流れを持っていかれると引き戻すのは難しい。自分たちの指針をある程度、持たないといけない」

 1次リーグ初戦はドイツ、第3戦ではスペインと対戦。W杯タイトルホルダー相手にアジアのようにボールを保持した戦いができるとは考えていない。守備の時間が長くなるのは想定内。守備一辺倒になって押し切られた18年W杯ロシア大会決勝トーナメント1回戦ベルギー戦の反省を踏まえてポゼッションの必要性も唱えつつ、局面を引っ繰り返す鍵として「カウンターの質やどのように仕掛けていくか」と語った。一撃必殺のカウンターをチームに浸透させるのは、6月シリーズの最重要ポイントだ。

 この日は02年W杯日韓大会が開幕した日。当時、名古屋U―15所属だった吉田はトップチームのGK楢崎正剛の勇姿を見て「日本代表が目標としてグッと近づいた」と心を躍らせた。そして「僕たちも次の世代に、憧れや刺激を与える存在やプレーをしないといけない。日韓W杯から20年間つないだものを、先へとつなぎたい」と気持ちを新たにした。

 目指すは日本サッカー界未到のW杯ベスト8以上。壮大な野望を実現させるためにも、カウンターの速さと精度を追求する。

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2022年6月1日のニュース