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露サッカー関係者が「冷戦もレフ・ヤシンのバロンドール受賞を妨げなかった」と処分取り消しを訴え

[ 2022年3月15日 18:14 ]

 ウクライナ侵攻を受けて国際サッカー連盟(FIFA)と欧州サッカー連盟(UEFA)から出場停止処分を受けているロシアのサッカー関係者30人が、両連盟に対して処分の取り消しを求める公開書簡を送ったとロシアメディアのスポーツRBCが14日に報じた。

 ロシアの代表とクラブチームを全ての大会から除外する処分に関して「理解できないし、受け入れない」と強調。「サッカーは世界中の人々を1つにするのに適している。最も人気があって最も民主的な競技。いかなる示威運動や差別があるべきではない。差別禁止はFIFAのインファンティノ会長が繰り返してきた最も大切な原則だ」と訴えた。

 さらに長く続いた冷戦時代にあっても「サッカーが共通言語として世界中に喜びをもたらした」と指摘。「ソ連の伝説的なGKレフ・ヤシンのバロンドール(当時欧州最優秀選手)受賞を妨げることはなかった」と振り返った。

 最後に改めて「FIFAとUEFAにはサッカー界の利益を守るための役割を思い出してほしい。差別と危険な判断の取り消しを求める」と訴えた。

 旧ソ連時代を含めた30人の関係者には元代表監督や選手が名を連ね、ロシア・サッカー連合(RFU)の名誉会長を務める95歳のニキータ・シモニャン氏や03~04年シーズンの欧州チャンピオンズリーグでポルトガル1部ポルトが優勝した際に決勝で初めてロシア人選手として得点を挙げた元代表MFドミトリー・アレニチェフ氏(49)らが含まれている。

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2022年3月15日のニュース