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18年ぶり“鬼門”突破でセレッソ開花! 4戦目、敵地の清水戦で咲かせた今季初勝利

[ 2022年3月13日 05:30 ]

明治安田生命J1第4節   C大阪3ー1清水 ( 2022年3月12日    IAIスタジアム日本平 )

 清水―C大阪 後半、チーム3点目のゴールを決め、笑顔のC大阪・上門(右端)=アイスタ
Photo By 共同

 各地で7試合が行われ、C大阪は清水に3―1で今季初勝利を飾った。初先発したDF山中亮輔(28)が同点で迎えた後半12分に決勝ゴールを演出するなど、2得点に絡む活躍。FW上門(うえじょう)知樹(24)もJ1リーグ戦初得点と新加入組が躍動した。敵地での清水戦は04年以来、18年ぶりで鬼門での連敗を6でストップした。

 桜の開花を告げたのは移籍組だった。浦和から加入した山中が前半45分、左サイドから前線の山田へクロスを蹴り上げ、オウンゴールを誘って先制。同点にされた直後の後半12分にはまたしても左から高精度のクロスで奧埜の決勝ゴールを演出した。

 「この試合にかける気持ちは誰よりも強かった。一つ結果を出せたので満足している」

 鋭いクロスを武器とし、18年に日本代表入りしたレフティーは今季、浦和から完全移籍。不動の左サイドバックとして君臨する丸橋とのポジション争いに注目が集まったが、開幕から3試合は途中出場だった。4戦目でようやく訪れた先発機会で持ち味を存分に発揮し、小菊監督も「切磋琢磨(せっさたくま)しながら良い準備をしてくれた」と称賛した。

 2―1の後半38分にはJ2岡山から加入した上門がJ1リーグ戦で初得点。DFラインの裏へ飛び出すと、右足でゴール左隅に蹴り込み「ファーストタッチがうまく決まったので、そこで勝負ありと思った。冷静に流し込むだけだった」と3点目でダメ押しした。

 クラブは各ポジションに同じレベルの選手をそろえ、チーム内での競争で成長を促している。FWは17歳の注目株・北野や山田ら若手がひしめき合う。「結果を出さないと生き残れない。毎日の練習で危機感を持ちながらやっている」と上門。ポジション争いの激化が好結果をもたらした。

 今季初勝利は04年以来18年ぶりとなるアウェーでの白星。移籍組にとって過去のデータや鬼門など関係なかった。

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2022年3月13日のニュース