×

本拠地J最強の川崎F!ホーム25戦無敗でリーグ最長記録に並んだ

[ 2022年3月13日 05:30 ]

明治安田生命J1第4節   川崎F1ー0名古屋 ( 2022年3月12日    等々力 )

前半、ゴールを決めた川崎F・マルシーニョ(右)はレアンドロ・ダミアン(中)と喜ぶ(撮影・西海健太郎)
Photo By スポニチ

 明治安田生命J1リーグは12日、各地で7試合が行われ、川崎Fはホームで名古屋を1―0で下し、首位に浮上した。前半25分にFWマルシーニョ(26)が決勝点。20年11月から続くホームでの連続不敗は25試合となり、05~07年の浦和、06~07年のG大阪と並んでJリーグトップタイの記録となった。横浜は試合終了間際にDF実藤友紀(33)のオーバーヘッドで同点に追いつき、勝ち点1を確保した。

王者がホームで首位に返り咲いた。名古屋を下し、無失点で勝利。何度も相手のセットプレーが続いた終盤、ピッチでは「絶対やらせるな」と声が飛び交った。「いい声が出ているのはみんなが集中している証拠。回数は多かったですけど、はじき返せる自信はあった」と谷口。しぶとく、白星を守った。

 試合が動いたのは前半25分。一気に裏を取った。チャナティップが長い縦パスを入れると、レアンドロ・ダミアンがスルーしたボールはDFラインの裏へ。GKと1対1になったマルシーニョが「冷静に決めることができた」と右足で均衡を破った。ビルドアップは一段と安定。鋭く多彩な攻撃が続いた。

 開幕してから初めて、今週は約1週間の調整期間があった。「もう一回、みんながボールを大事にすること、もっと攻撃的にやらなくてはいけないことに、自分も含めてですけど気づかされた」と鬼木監督は言う。過去5試合では勝負強さこそ光ったが、内容は満足には遠かった。この日は攻守に積極的で、昨季までのらしさが復活。後押ししたのはホームの力でもあった。

 前半、谷口はパスを受けると、手を叩くジェスチャーでサポーターに手拍子を呼び掛けた。拍手の音はそこから一段と増し、終盤も虎の子の1点を守り切る力となった。終わってみればJリーグ記録のホーム25戦無敗。谷口は「ここに乗り込んでくるチームが、“等々力でフロンターレに絶対勝てない”と思わせるくらいの場所にしたい」と、さらにホームで勝ち点を積み重ねていくことを宣言した。

 【試合前に震災募金活動】11日に発生から11年となった東日本大震災の被災地復興支援として、試合前に募金活動を行った。メンバー外の選手がリモートでサポーターに寄付を呼び掛けた。クラブは独自の「東日本大震災復興支援活動Mind―1ニッポンプロジェクト」を11年に立ち上げ、「支援はブームじゃない」を合言葉に継続的な活動を行っている。参加したDF登里は「継続的に活動をしていきたい」と話した。キックオフ前には黙とうがささげられた。

続きを表示

2022年3月13日のニュース