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川崎F 体調不良、負傷交代乗り越え浦和に逆転勝利 鬼木監督「何が何でも勝ってやろうという」

[ 2022年3月2日 21:50 ]

<川崎F・浦和>後半、まばゆいライトに照らされながらゴールを決める川崎F・家長(中)(撮影・西海健太郎)
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 明治安田生命J1リーグは2日、ACL出場チームによる2試合が行われ、川崎Fはホームで浦和に2―1で逆転勝ちした。先月12日の富士フイルム・スーパー杯で敗れた相手に雪辱を果たし、2連勝で暫定ながら首位に立った。

 反撃の口火は0―1の後半17分。左CKからFW家長が頭でネットを揺らすと、畳みかけた。同19分、MF脇坂がドリブルで持ち運び、右へパス。スペースに走り込んだDF山根が左足で対角線上に強烈なシュートを突き刺した。プロ入り後にサイドアタッカーからDFにコンバートした日本代表の一発が、試合をひっくり返した。
 山根は「泰(脇坂)がいいターンをして、あそこまで運んでくれたら僕のところは空くので、よく最後見ていてくれたなという感じですね」と脇坂に感謝しながら振り返り、「ああいうところをしっかり決めていけたらチームが楽になると思うので、また頑張っていきたい」と力を込めた。

 チーム全体で、アクシデントにも打ち勝った。前節の鹿島戦で2試合連続ゴールを決めたFW知念、そして初先発で初得点を決めた左サイドバックの佐々木がメンバーをを外れた。鬼木監督は試合後の会見で「体調不良のところで入れなかったのは事実」と2人を欠いた理由を説明。さらに前半25分には左サイドバックの登里が負傷交代する事態まで発生した。

 代役の塚川はアンカーが本職。練習でさえ左サイドバックに入ったことがなかったという。それでも全員で地力の差を見せつけ、後半に値千金の白星をつかんだ。指揮官は「いろんな意味で今シーズンは総力戦だと思っている。(塚川だけでなく)他の代わって入った選手もそうだし、全体として“何が何でもこういうときこそ勝ってやろうという”という意志が感じられたので、そこは成長かなと思っている」と試合を総括した。

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