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アブラモビッチ氏がチェルシー売却へ スイス人富豪らにオファー。ネックは負債3000億円の肩代わりか

[ 2022年3月2日 20:26 ]

チェルシーのアブラモビッチ・オーナー(AP)
Photo By AP

 サッカーのイングランド・プレミアリーグでチェルシーを保有するロシア人実業家のロマン・アブラモビッチ氏(55)がクラブの売却に動いていると英紙タイムズなどが2日までに報じた。出身国ロシアのウクライナ侵攻を受け、英政府による資産凍結の可能性がある同氏は2月26日にクラブの運営権をチェルシー財団の評議員に譲渡すると発表。さらにスイスの富豪ハンスユルグ・ビース氏(86)ら少なくとも4つの売却オファーを出しているという。

 ビース氏はスイス紙ブリックに対し「1日にアブラモビッチ氏からオファーを受けた」と告白。買収にはクラブのアブラモビッチ氏に対する20億ポンド(約3065億円)の負債を肩代わりする必要があり「4~5日は待たなくては」と検討していることを明かした。

 アブラモビッチ氏は以前から英政府によって滞在に必要なビザの発給を拒否され、現在はロンドンにある邸宅の売却準備も進めているという。英政府は2月24日にロシアのプーチン大統領に近い企業や個人に対して資産凍結などの制裁措置を行うと発表した。同氏は制裁対象に入らなかったものの、英紙デーリー・テレグラフによれば、政府筋は「今後さらに多くの制裁が行われる」と警告。英労働党のクリス・ブライアント議員はアブラモビッチ氏のチェルシー保有を認めるべきではないと資産凍結を訴えていた。

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2022年3月2日のニュース