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18歳中井卓大 レアルB昇格 25年まで契約延長で“日本の至宝”へ歩み着々

[ 2022年2月25日 05:30 ]

Rマドリードと25年まで契約更新した中井卓大
Photo By 提供写真

 スペイン1部レアル・マドリードの下部組織に所属するMF中井卓大(18)が24日、クラブ側から25年までの契約延長オファーを受け、正式契約したことが発表された。従来は23年までの契約で今季はフベニールA(U―19)に所属。来季はプロのスペイン3部リーグに所属するレアルBチーム(カスティージャ)に主戦場を移す。

 幼少期、泣き虫だったことから愛称は「ピピ」。今やたくましく成長した中井がまた一つ、階段を上った。カスティージャを率いるのは元スペイン代表FWのレジェンド、ラウル監督。中井は既にカスティージャでプレー経験を持ち、指揮官からの評価は高い。トップチームから招集される可能性もあり、念願の「トップ昇格」が視野に入ってきた。

 中井は13年に9歳で下部組織の加入テストに合格。激しい競争を勝ち抜いてステップアップし、16歳でプロ契約を結んだ。この日、移籍仲介人事務所を通じ「レアルと初めて契約書にサインした時と今回させていただいたサインは全く同じ気持ちで、チームにとても感謝しています。これからも日々、練習を積み重ねて頑張っていきたいと思います」とコメントした。

 Rマドリードから2年間の契約延長オファーは期待の表れ。ドイツ代表MFクロース、ブラジル代表MFカゼミロ、クロアチア代表MFモドリッチら、世界最高峰のスター選手が集まるトップチームでプレー機会を得るのは容易ではないが、近い将来、現在はマジョルカに期限付き移籍している日本代表MF久保建英(20)と「競演」が実現するか、夢は広がる。

 ◇中井 卓大(なかい・たくひろ)2003年(平15)10月24日生まれ、滋賀県出身の18歳。13年に9歳でRマドリードの下部組織に日本人として初めて合格。激しい競争が続く下部組織のピラミッドを勝ち上がり、昨夏には飛び級でフベニールA(U―19)でプレー。既に年齢制限のないBチームのカスティージャでのプレー経験、トップチーム練習の参加経験もある。18年にはU―15日本代表入り。1メートル80、65キロ。利き足は右。

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