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川崎F塚川孝輝 「お客さん」から「自分がやらないと」――加入2年目に変化した思い

[ 2022年2月21日 18:14 ]

川崎F・塚川孝輝
Photo By スポニチ

 川崎FのMF塚川孝輝(27)が21日にオンライン取材に応じ、出番が減った昨シーズンに抱えていた思いや、今季への意気込みを語った。

 移籍1年目の昨季について、「夏以降から脳振とうもあり試合に絡めずに悔しいシーズンになった。出られていない期間も自分なりにいろいろ考えてやってきていた。サッカーと向き合うことが一番多かったシーズンだった」と振り返った。

 出られない時期に見つめ直したのは、基礎技術。「まずは(パスを)止められないと試合には出られないと思っていたので、そこはほんとに向き合いました」。スタッフに他の選手のプレー映像を集めてもらい、トラップ一つでも自身にはどのやり方が合うのか、探していく時間もあった。

 加入2年目の今季は、公式戦初戦となった12日の浦和との富士フイルム・スーパー杯(●0―2)、18日のFC東京とのJ1開幕戦(〇1―0)に途中出場。沖縄キャンプではセンターバック、サイドバック、インサイドハーフもこなしたというが、「奪い取りたい」という本職のアンカーの位置で、続けて出番を得ている。

 日々の紅白戦では、試合のスタメンが想定される主力組に「食ってやる」という気迫で向かう。「腐っている暇がない。いい選手がいっぱいいるので、チャンスを逃すと回ってくるのが遅くなる。1回の練習も試合も大事」。昨季の今頃とは、チーム内の立ち位置も変化したと感じるようになった。

 「苦しい中でも、もがきながらやっていたところがあるので、選手の皆さんにも信頼してもらえる部分が増えてきたと思う。去年はまだこの時期はまだお客さんという感じがあった。今は自分がやらないと、という思いもある」

 次の試合は23日、横浜との神奈川ダービー。「(開幕からの)5連戦がタイトルを取れるか取れないか左右してくると思うし、与えるインパクトがすごく大きい。どういう内容でも勝ちきって、“フロンターレは負けないな”というのをJリーグ全体に植え付けるチャンス」。チームの思いを代弁し、塚川は意気込んだ。

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2022年2月21日のニュース