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7度目バロンドール受賞のメッシ 33点差で次点のレバンドフスキを思いやる

[ 2021年11月30日 09:32 ]

7度目のバロンドールを受賞したメッシ(AP)
Photo By AP

 サッカー専門誌フランス・フットボールが選定する世界最優秀選手「バロンドール」が29日に発表され、パリ・サンジェルマンのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(34)が自身の持つ最多記録を更新する7度目の受賞を果たした。

 今夏の南米選手権では母国アルゼンチンを28年ぶりの南米王座に導き、自身にとって代表で初の主要国際タイトルを獲得。バイエルン・ミュンヘンを昨季リーグ優勝に導き、ゲルト・ミュラーのドイツ1部最多得点記録を49季ぶりに更新する41得点を挙げたロベルト・レバンドフスキ(33)との接戦を制した。

 投票で得たポイントはメッシが613点でレバンドフスキが580点。バロンドールは昨年、新型コロナウイルスの影響で選出条件が公平でないとして1956年の創設以来、初めて中止となったが、表彰が行われていた場合はBミュンヘンで19~20年シーズンの欧州チャンピオンズリーグ、ドイツ1部リーグ、ドイツ杯でいずれも得点王に輝く活躍で3冠に貢献し、20年FIFA最優秀選手にも初選出されたレバンドフスキが有力候補だった。それだけにメッシは「ロベルト(レバンドフスキ)にあなたと競い合うことができて光栄と伝えたい。誰もがあなたは昨年の受賞に値したと話している」と33点差で悲願の初戴冠を逃したストライカーを思いやった。

 バルセロナで最後のシーズンとなった昨季20~21年シーズンはリーグ戦で5季連続得点王に輝いたものの、チームとしてのタイトルはスペイン国王杯のみ。今回の受賞は南米選手権での優勝が大きな要因となっただけに「2年前が最後の受賞になると思っていた。南米選手権優勝が鍵になった。長いキャリアの中で今年が最高の年か分からないが、長い厳しい時期と批判の後で、特別な1年だった」と述懐。前回19年に続く2回連続の受賞に喜びをかみしめた。

 近年、バロンドール獲得回数で競い合ってきたマンチェスター・ユナイテッドのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(36)はこれまでの受賞が5回。最多記録を7回に更新したメッシがライバルを突き放した。

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2021年11月30日のニュース