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麻也ら主力6人緊急会談 帰国後初練習、12日豪州戦へ窮地打開へ考え伝え合う

[ 2021年10月10日 05:30 ]

集まって話をする(右から)酒井、冨安、長友、遠藤、吉田、南野(撮影・光山 貴大)
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 12日にW杯アジア最終予選オーストラリア戦(埼玉)に臨む日本代表は9日、帰国後の初練習を千葉市内で行った。7日(日本時間8日)のサウジアラビア戦に敗れ、1勝2敗の勝ち点3でB組3位に低迷。森保一監督(53)の進退が懸かる大一番に向けて、練習中に主力6人が緊急ミーティングを行い、熱心に考えをすり合わせる一幕があった。

 グラウンドの一角に小さくて濃い、輪ができた。吉田、冨安、長友、酒井、遠藤、そして少し遅れて南野が集う。主軸の6人による緊急会談。サウジアラビア戦の先発10人がリカバリーで約30分のジョギングを終えた後の光景だった。互いに身ぶり手ぶりを加え、考えを伝え合った。

 「全員が勝ちたいと思っているし、全員がW杯に行きたい。その気持ちがまだ結果として表れていない。気持ちをどうチームとして結集させて、勝ちまで持っていくか」

 冨安はすべきことを明言した。チームがサウジ戦後にドバイ経由で14時間超のフライトを経て宿舎に到着したのは9日未明。時差と移動の疲弊が最高潮の状態でも、休んではいられない。練習前には全体ミーティングもあったが、選手も動いた。約10分間の光景に、結果への渇望と切迫感とがあふれていた。

 オーストラリア戦に進退が懸かる森保監督も、普段より多くメモを取りながら、計1時間半の練習を鋭い表情で見つめ続けた。この日来日したオーストラリアは2次予選を含めて世界新のW杯予選11連勝中。日本は直近7試合は4勝3分けも、W杯予選では1勝5分け2敗と負け越している。負ければオーストラリアとの勝ち点差は9まで広がり、7大会連続のW杯への道も、森保監督の指揮官の座も危ういものとなる。

 そんな結果を誰よりも選手自身が望んではいない。連動性に欠けた攻撃、速攻と遅攻のアンバランス、単純なミス。停滞感漂う内容を一変すべく、修正すべき箇所は多い。「絶対勝ち点3が必要。選手間で多く話をして、できる限りすり合わせないといけない」と冨安。試合までの3日間で人事を尽くして、天命を待つ。

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