メダル王手!森保JAPAN 激闘PK戦制し4強 キッカー異例の“立候補制”

[ 2021年8月1日 05:30 ]

東京五輪第9日 サッカー男子準々決勝   日本0―0(PK4―2)ニュージーランド ( 2021年7月31日    カシマ )

<日本・ニュージーランド>試合後、板倉(右)を労う森保監督(撮影・小海途 良幹)
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 サッカー男子日本代表は31日、準々決勝でニュージーランドに勝利した。0―0で延長戦に突入、120分間でも決着がつかず、PK戦で4―2で下した。12年ロンドン五輪以来、2大会ぶりのベスト4入り。1968年メキシコ五輪の「銅」以来53年ぶりのメダル獲得を懸け、3日の準決勝では7月17日の強化試合で1―1で引き分けたスペインと対戦する。

 カシマスタジアムに、谷を中心に歓喜の輪が広がった。120分間の戦い、そしてPK戦。激闘を制して、4強にたどり着いた。「メンタル面で相手を上回れた」とオーバーエージ選手の遠藤は言った。思いの強さが、固かったニュージーランドの壁をこじ開けた。

 PK戦は異例の“立候補制”。森保監督はスタッフでキッカーを選ぶことも考えていたが、次々に名乗り出る選手を見て、やめた。「“自分が決めてやる”という思いを持って立候補してくれる選手の気持ちを大切にした」。選手を信じて託すことにした。

 1人目の上田は17年12月、初陣のM―150杯(タイ)で招集した一人だった。当時は関東大学選抜が最高の代表歴だった大学生。決勝のウズベキスタン戦では、5人目のキッカーを務めて失敗、チームも敗れた。指揮官の脳裏にはその光景が一瞬よぎったが、森保ジャパン最多得点者へと成長したFWへの心配は杞憂(きゆう)だった。

 上田は後半37分に最大の決定機をGKに防がれており「この状況をつくったのは僕。あの一蹴りでこれまでの人生をつなげることになるのでその念を込めた」と右に蹴って成功させた。「このチームで決めてやる、と先陣を切って決めてくれてうれしかった」と指揮官。そして守護神の谷が2人目のシュートを防ぐと、その後はOA枠が加わる前までキャプテンマークを巻いた経験を持つ板倉と中山が続いた。最後はA代表でも主将を託す吉田が勝利を決める一撃。「みんなでつなげてPK戦で次に進めた」と笑顔を見せた。

 かつては球際で気迫の見えないイレブンに「金メダルを目指しているのはスタッフだけなのか」と説いたこともあったが、選手は想像以上にたくましく自立し、そして成長していた。

 フル代表のFIFAランクは28位の日本に対してニュージーランドは122位。それでも4戦目にして最も守備が堅く手ごわかった相手を下し、1968年メキシコ五輪の「銅」以来のメダルまで、あと1に迫った。

 準決勝では17日の強化試合で引き分けたスペインと対戦する。田中は言う。「銀メダルも今日負けるのも一緒。本当に金メダルを獲りたくてこのメンバーでやっている。全員で力を合わせて、史上最強と言われるくらいの結果を残したい」。2位も最下位も変わらない。ただ一筋に、黄金への道を歩む。

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