麻也、金メダル級の守備 NZの高さに有効!技あり完封「よく我慢したなと」

[ 2021年8月1日 05:30 ]

東京五輪第9日 サッカー男子準々決勝   日本0―0(PK4―2)ニュージーランド ( 2021年7月31日    カシマ )

<日本・ニュージーランド>PKを決めてガッツポーズの吉田(撮影・小海途 良幹)
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 ボールを丁寧にセットした。PK戦4人目。主将のDF吉田は冷静に左へ流し込み、激闘に終止符を打った。表情を変えずに静かに右手でガッツポーズ。決して満足できる内容ではない。苦しんだ末の2大会ぶりの4強進出は、安どの方が大きかった。

 「いやー、よく我慢したなと思います。間違いなくタフな試合になると、相手も簡単に諦めるチームではないので。よく耐えたな」

 攻めても攻めても入らない。我慢比べのような試合展開に「こういう時は後ろが我慢できるかが大事になる」と集中力を切らさなかった。延長後半3分には、ペナルティーエリア手前左からのFKを右足でブロック。1次リーグから全4試合フル出場の疲労を感じさせぬ守備で、累積で出場停止となった酒井不在の最終ラインを最後まで統率した。

 OA枠として出場した12年のロンドン五輪は4位でメダルを逃した。同年夏にサウサンプトンに移籍後は肉体改造に着手。瞬発力を高めるためにRマドリード(スペイン)や、ウェールズ代表で活躍したガレス・ベイルと同じメニューで鍛え、オフにバルセロナ五輪陸上短距離代表の杉本龍勇氏に師事し、腕の振り方など走り方を改善してきた成果が今に生きる。

 ロンドン五輪準決勝では直前の強化試合で対戦したメキシコに、3位決定戦では韓国に敗れた。くしくも、今大会も直前に強化試合で対戦したスペイン代表と準決勝で激突する。吉田は「9年前の経験を僕や(酒井)宏樹が若手に伝えられるのはポジティブな要素」と、12年ロンドン大会の雪辱を誓った。

 自身3度目の五輪。残り2試合に出場すれば、年齢制限が設けられた92年のバルセロナ五輪以降でブラジル代表DFマルセロ、アルゼンチン代表DFマスケラーノの12試合を超え、五輪本大会で歴代最多出場記録となる。「もう1個勝ってメダルを確定させるのは、OA枠の3人に課せられている使命」。金字塔を打ち立てた先に、一番輝くメダルがある。

 《酒井代役で躍動》橋岡は出場停止の酒井に代わって右SBでフル出場した。開始10秒で相手選手の肘が脇腹に入り、うずくまる場面もあったが、その後はアグレッシブにプレー。「酒井選手がいないので負けた、と言われるのは嫌だったので。PK戦は蹴る人と谷選手を信じ切ってました」と笑顔を見せた。後半30分には持ち味の右クロスで決定機を演出するなど、随所に存在感を発揮した。

 《次戦出場停止、決勝へ「準備」》冨安は2戦連続スタメンで、無失点に貢献した。28日のフランス戦で左足首の負傷から復帰したばかりだが、1メートル91のFWウッド相手に冷静な対応を続け零封。「やりづらかったが、うまくゼロに抑えることができたのでよかった」と満足げに振り返った。しかし、2試合連続で警告を受けたため、準決勝スペイン戦は出場停止。「(決勝に向けて)信じて準備するだけだと思います」と仲間に託した。

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