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鹿島・林尚輝がプロ初ゴール 敵地で清水に先勝

[ 2021年6月2日 22:21 ]

YBCルヴァン杯 プレーオフ 第1戦   清水0―1鹿島 ( 2021年6月2日    アイスタ )

<ルヴァン杯プレーオフ 清水・鹿島>前半、先制のゴールを決め、関川(左)とタッチを交わす鹿島・林(同2人目)=撮影・河野 光希
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 1次リーグA組首位の鹿島は、同D組2位の清水を1―0で下し、アウェーで先勝した。前半8分に大卒ルーキーDF林尚輝(22)が、左CKを頭で豪快に突き刺して先制。記念すべきプロ初ゴールが決勝弾となった。5月30日のリーグ川崎F戦から先発11人を総入れ替えした中で新戦力が躍動。ホーム&アウェー方式の第2戦は6日に行われる。

 期待の大卒ルーキーが輝いた。0―0の前半8分。左CKでファーサイドへ飛び出したDF林が、豪快に頭で突き刺した。記念すべきプロ初ゴールは値千金の先制ゴール。守備でも最後まで体を張り続け、無失点に貢献し「ゴールが出来て失点せずに勝てて良かったです。練習でやっていた形で(永木)亮太君が良いボールを上げてくれたので、高い位置で合わせるだけでした」と先輩に感謝した。

 立正大淞南高から大体大を経て、今季加入したセンターバック。1年目で与えられた背番号「23」は日本代表DF昌子源(G大阪)、DF植田直道(ニーム)らが鹿島1年目で背負った出世番号で、今年2月の入団会見では「多くのすごい先輩方が背負ってきた番号。そんな先輩方と同じように、日本を代表する選手になりたい」と意気込んでいた。

 大学時代は上位5人に与えられる学業優秀者に3年連続で選出され、講義ではスポーツメンタルトレーニングを専攻。サッカーに生きる精神力を学ぶなど、文武両道でプロの道を切り開いた。今季はルヴァン杯のみの出場だが、3月27日のルヴァン杯福岡戦でプロデビュー。出場6試合目で結果を残し、相馬直樹監督(49)も「貴重なアウェーでの決勝ゴールはチームにとっても大きかった」と、手放しで称賛した。

 次戦はホームで第2戦を行う。前節5月30日のリーグ川崎F戦はベンチ入りも、出場機会が訪れなかった林は「試合に出場させてもらっているのは感謝しているし、自分の経験にもつながっているが、自分自身、全然満足はしていない。まだまだ満足できる結果、プレーではない。さらなる高見を目指していきたい」。鹿島の「23番」の系譜を受け継ぐ林が、自身の夢への大きな第一歩を刻んだ。

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2021年6月2日のニュース