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41年ぶり兄弟マッチ!U24代表、3日A代表戦へ強行軍歓迎!三好「喜びの方が大きい」

[ 2021年6月2日 05:30 ]

練習に汗を流すU―24日本代表の久保(左端)ら(撮影・西海健太郎)
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 日本協会は1日、日本代表が3日に札幌ドームで予定していたジャマイカ代表との国際親善試合を中止し、代替で東京五輪世代のU―24日本代表と強化試合を行うと発表した。ジャマイカ代表の来日遅れが原因。5日に福岡でU―24ガーナ戦を控えていたU―24代表はこの日、急きょA代表とともにチャーター機で北海道入り。ガーナ戦まで中1日の強行軍となるが、五輪本番を率いる森保一監督(52)の御前でアピールできる最高のチャンスが生まれたことになる。

 五輪世代にチャンスが降って湧いた。急転直下で決まった“兄弟マッチ”。メンバー発表前最後の活動で、本来なら不可能だった森保監督への直接アピールの機会が生まれた。相手は格好の物差しとなるA代表。MF三好は「そこに向けて準備してきたわけではないけど、この試合ができる喜びの方が大きい」とメンバーの思いを代弁した。

 ドタバタだった。本来なら5日のU―24ガーナ戦に向け、3日に千葉から会場の福岡に移動する予定だった。ところが事態が急変。選手には前夜の夕食時にA代表戦の可能性が伝えられ、この日の朝に正式決定。ジャマイカ代表が乗るはずだったA代表と同便のチャーター機に成田から乗り、午後1時ごろ北海道入りした。

 A代表戦後、5日のガーナ戦までは中1日。中2日で最大6試合を戦う本大会以上の強行軍だが、選手は大歓迎だ。試合が増え「チャンスが増えた」とDF橋岡。特に当落線上のメンバーにとっては一気に序列を上げ、一発逆転も目指せる機会。激戦区の左MFの座を争う遠藤渓は「五輪まで時間がない。目に見える結果を残すことが大事」と猛アピールを誓った。

 午後5時半から始まった札幌市内での練習冒頭、横内昭展監督代行(53)は選手に語りかけた。「ガーナ戦に向けて準備していたので、コンディションを保つのは難しいと思う。やれる準備をして臨もう。A代表で知らない選手はいない。難しさはあるが、自分たちのコンセプトをぶつけてどのくらいやれるのか。いい試合をして波に乗ろう」。不測の事態は本大会でも起こりうる。逆境でもA代表に一泡吹かせた選手が、森保監督の心に五輪当確ランプをともすはずだ。

 《80年12月以来》いわゆる日本代表の“兄弟マッチ”は80年12月14日にW杯アジア予選に出場する平均年齢21歳の若手で構成されたA代表が、ベテランをそろえた「日本代表シニア」と国立で対戦して以来。この時は川淵三郎監督が率いるA代表に都並敏史、金田喜稔、木村和司、シニアには釜本邦茂、西野朗らが出場。試合は西野らのゴールでシニアが3―2で勝利した。

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2021年6月2日のニュース