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スコアレスドローの名古屋は喜べぬシーズン新記録…ライバルG大阪にプレッシャーを掛けられず

[ 2020年11月28日 18:01 ]

明治安田生命J1リーグ第30節   名古屋0―0大分 ( 2020年11月28日    パロ瑞穂 )

<名古屋・大分>後半、大分・島川(右)と競り合う名古屋・マテウス
Photo By 共同

 正直な気持ちだろう。クラブ新シーズン14度目の無失点試合に導いた名古屋のフィッカデンティ監督は「喜ばしい記録だ」と言いつつ「0―0で終わるならば失点してでも勝つ方がいい。今の時期は」と笑みはなし。勝てば2位・G大阪と勝ち点で並び、得失点差で上回ることができた。だが積み上げられたのは勝ち点1のみ。あす試合を控えるライバルに充分なプレッシャーを掛けられたとは言いがたい。

 難しい試合だった。最前線でターゲットマンになりうる金崎と山崎の2人のFWが負傷欠場中。MF前田が「あれだけ引かれた中でどう崩すのかは課題」と振り返ったように、大分は3バックを中心に自陣ゴール前を固めてきた。FC東京戦(11月15日)から採用するシャビエルや阿部ら前線の4人が流動的に動く“ゼロトップ”システムで守備ブロックの隙を作ろうとしたが、こじ開けられなかった。さらに後半はピッチ上空で吹き荒れる向かい風も見えない敵として立ちはだかった。

 指揮官は「苦しい中で勝ち点1を取ったゲーム」と前向きに務め、試合終了間際にスーパーセーブでチームを救ったGKランゲラックも「残り試合はとても重要だ。ACL、天皇杯出場に向けてね」と気合いを入れた。次戦はアウェー柏戦。今季の優勝チームは決まったが、熾烈な2位争いは続く。

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