×

川崎F 三笘、史上5人目の新人2桁得点で花添えた!シーズン2度目のJ1記録10連勝

[ 2020年10月15日 05:30 ]

明治安田生命J1第22節   川崎F2-0広島 ( 2020年10月14日    Eスタ )

試合終了間際にゴールを決め、喜ぶ川崎・三笘(右)
Photo By 共同

 明治安田生命J1リーグは各地で9試合を行い、首位の川崎Fがアウェーで広島を2―0で破り今季2度目の10連勝を達成した。後半11分にFWレアンドロ・ダミアン(31)が頭で今季11ゴール目となる決勝弾、後半アディショナルタイムにはMF三笘薫(23)が2桁10得点目のダメ押し弾を決めた。今季樹立した単一シーズンの90分間でのJ1最多連勝記録を再び達成。18日に新記録を懸けて再び名古屋と対戦する。

 1―0後半アディショナルタイム。逃げ切りを図らず攻撃姿勢を貫き、三笘が右足で今季10ゴール目となるダメ押し弾を決めた。新人での2桁得点は14年にFC東京で記録したFW武藤(現エイバル)以来、史上5人目。今季2度目の10連勝に花を添え、鬼木監督も「守るだけでなく最後までチャンスを狙っていた」と、ゴールへの貪欲な姿勢をたたえた。

 前回は8月19日のC大阪戦で10連勝を達成。続く8月23日の名古屋戦で記録が途絶えた。その名古屋戦後、指揮官は選手にハッパを掛けた。「自分たちの記録は自分たちで塗り替えるぞ」。その言葉に偽りはなかった。今回の連勝スタートとなった8月29日の清水戦後、「一戦必勝」がモットーの指揮官は、日程を見て新記録が名古屋戦になることを把握。スタッフに伝えていた。指揮官の本気度がチーム全体に波及し、まずは広島を破って新記録への挑戦権を得た。

 コロナ禍による過密日程となった今季。チーム全体で満足なトレーニングができない中、懸念されたのが主力組と控え組のコンディションの差異だった。その中で篠田フィジカルコーチが試合翌日に控え組に強度の高いメニューを組むなど試行錯誤。指揮官も交代枠5をフル活用することで状態の均等を図った。そのことで途中出場の選手が大きな力となり連勝にもつながった。

 「ようやく(新記録挑戦への)スタートラインに立った。次が大事」と指揮官。数々の記録更新が期待される川崎Fが、まずは名古屋撃破で連勝記録を塗り替える。

 ○…川崎Fが今季2度目の10連勝。単一シーズンの90分間でのJ1連勝記録を2度達成した。過去に延長を含めての10連勝以上は延べ11チームあるが、シーズン2度は史上初。
 ○…MF三笘が今季10点目。J1新人の2桁得点は5人目。出場19試合での到達は、94年城(市原)の20試合を抜いて最速だ。

続きを表示

この記事のフォト

2020年10月15日のニュース