×

ファティ スペイン代表最年少弾!久保の“元同僚”バルサ生え抜き17歳311日で95年ぶり更新

[ 2020年9月8日 05:30 ]

ウクライナ戦でゴールを決め喜ぶスペイン代表FWアンス・ファティ(右)(AP)
Photo By AP

 欧州ネーションズリーグは6日、各地で行われ、最上位のリーグA4組でスペインがウクライナに4―0と快勝し、1勝1分けの勝ち点4で首位に浮上した。デビュー2戦目で初先発したFWアンス・ファティ(バルセロナ)が初得点をマーク。17歳311日でのゴールは、1925年にFWフアン・エラスキンがマークした18歳344日の同代表最年少記録を95年ぶりに破る快挙となった。

 名門バルセロナ生え抜きの超新星が、スペイン代表でも怪物ぶりを披露した。2―0の前半32分、ファティがペナルティーエリア左外から右足でシュート。巻いたボールは右ポストに当たりゴールに吸い込まれた。テレビカメラへ走り「誕生日おめでとう」。自身の記念弾を喜ぶより、妹へメッセージを送った。

 本来U―17代表世代のファティは、U―20代表、五輪代表を飛び越えて3日のドイツ戦でA代表初出場。この日は初先発でいきなり前半2分に先制につながるPKを獲得した。チーム最多6本のシュートを放つなど、抜てきしたルイスエンリケ監督も「普通ではない」と驚く堂々としたプレーを披露した。

 バルセロナでは“メッシ超え”も果たしていた。昨年8月31日、デビュー2戦目のオサスナ戦で初得点。16歳304日でのリーグ得点はメッシ(17歳312日)らを超えるクラブ最年少記録だった。下部組織ではMF久保建英(ビリャレアル)と同僚。6月に当時久保が所属していたマジョルカ戦では、2ショットを自撮りして再会を喜んだ。

 メッシは退団騒動の末に残留。プロ1年目の昨季リーグ24試合で7得点をマークした若武者は、再びエースと共闘し、後継者としてさらに成長しそうだ。

 ◆アンス・ファティ 2002年10月31日生まれ、ギニアビサウ出身の17歳。6歳で家族とスペインのセビリア近郊へ移住してサッカーを始め、10歳でバルセロナ下部組織に加入。昨年8月のベティス戦で、クラブ史上2番目の年少出場となる16歳298日でリーグデビューを果たした。昨年12月に22年6月までの新契約を結び、移籍金1億7000万ユーロ(約214億円)に設定された。父ボリ氏は元セミプロのサッカー選手で、兄ブライマはバルセロナB所属。1メートル78、75キロ。利き足は右。

続きを表示

この記事のフォト

2020年9月8日のニュース