久保、現地番記者が明かす新天地ビリャレアルの起用構想 トップ下でサイドで与えられる「自由」

[ 2020年8月12日 05:30 ]

ビリャレアルへ期限付き移籍した久保はピッチでリフティングする
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 スペイン1部レアル・マドリードからビリャレアルに1年間の期限付きで加入した日本代表MF久保建英(19)が11日、本拠地で入団会見を行った。イエローの新ユニホーム姿とともに、昨季5位の強豪を“自分色”に染める決意を披露。ビリャレアルを97年から取材する、地元ラジオ「オンダ・セロ」のビクトル・フランチ記者(45)が特別寄稿で、ウナイ・エメリ新監督(48)の久保起用構想を明かした。(取材協力/翻訳・江間慎一郎通信員)

 人口5万人ほどのビリャレアルの町は、エメリ新監督が率いるチームに大きな期待を寄せている。クラブが彼を招へいした理由は、欧州CL出場権獲得、欧州リーグ優勝を目指すためだった。サポーターはペレグリニ監督がベンチに座り、リケルメ(アルゼンチン代表MF)とフォルラン(ウルグアイ代表FW)がピッチで躍動した、あの日々を取り戻すことを夢見ている。05~06年にCL準決勝までたどり着いた、あの黄金期の再来を…。

 選手補強の権限を手にしたエメリは、まず何よりも久保建英を引き入れることを願った。日本人MFを重用することは間違いない。ビリャレアルはポゼッション重視の攻撃的なサッカーを実践するチーム。そのためにG・モレノ、アルカセル、チュクウェゼら攻撃的ポジションに才能豊かな選手がそろっており、久保にとって大きな恩恵となるはずだ。

 エメリは入団会見の日、使用システムとして2つの構想があると語ってくれた。1つ目は4―2―3―1。久保は1トップのすぐ後ろか、サイドのどちらかでプレーすることになる。たとえサイドでプレーするとしても純粋なサイドアタッカーとしての役割を押しつけられるわけではない。バルセロナのメッシのように、自由に動く権利が与えられるはずだ。2つ目は4―4―2。こちらではサイドに位置する可能性がより高くなり、2トップのG・モレノとアルカセルにボールを配る役割となるだろう。

 いずれにしても、久保は厳しい規律に縛られていたマジョルカとは違って、ビリャレアルで自由に羽ばたくことができる。攻撃において、彼が大きな制約なしに、その極限のファンタジーを見せられれば、勝利に直結する…。エメリは、そう信じているのだ。

 ◆ビクトル・フランチ 1975年7月29日生まれ、ビリャレアル出身の45歳。地元を代表するクラブ、ビリャレアルをスポーツ記者として97年から取材。ラジオ局「オンダ・セロ」でビリャレアルを中心としたカステリョン県のスポーツについて語っており、スポーツ紙「マルカ」の通信員も務めている。

 ◆久保 建英(くぼ・たけふさ)2001年(平13)6月4日生まれ、川崎市出身の19歳。11年9月にバルセロナの下部組織入り。15年5月にFC東京U―15に加入し、16年にJ3のU―23でもプレー。17年11月に16歳でプロ契約を結び、J1初出場。18年8月に横浜へ期限付き移籍。19年にFC東京へ復帰し、6月にRマドリードへ完全移籍した。19~20年はスペイン1部マジョルカに期限付き移籍しリーグ35試合4得点。1メートル73、67キロ。利き足は左。

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