FC東京DF渡辺剛 “特別”なシーズンへの思い明かす…23歳の覚悟「結果を出します」

[ 2020年7月3日 05:30 ]

FC東京のDF渡辺剛(C)F.C.TOKYO
Photo By 提供写真

 FC東京は4日、アウェー柏戦でリーグ再開初戦を迎える。今季から背番号を4に変更し、副主将を務める日本代表DF渡辺剛(23)にとっては勝負のシーズンになる。悲願のリーグ制覇、21年に延期された東京五輪出場、A代表定着…。気鋭のセンターバックが本紙独占インタビューで心境を明かした。

 ――ようやくリーグ戦が再開する。
 「サッカーをできない時期がこんなに長かったのは初めてで、その中でスポーツの持つ力や多くの人の支えでサッカーができていたんだなと改めて感じました。戦う姿勢を前面に出して、プレーで恩返しというか、また頑張ろうという勇気を与えられたらなと思う」

 ――リモートマッチとなる。
 「今までのサッカー人生でやったことないので、どんな感じになるのかは分かりません。ただ、映像なので細かくプレーを見られると思う。より質にこだわらないと評価されないのでは、と感じています」

 ――再開初戦に位置づけは?
 「やっぱり難しいだろうし、自分たちがどれだけ準備してきたかが一番出る試合だと思う。現時点で自分たちはしっかり練習していて、しっかりコンディションを合わせられています。しっかり結果として出せなければ、この積み上げ期間、相手の方が上回っているということになるので、とにかく勝ちにこだわりたい」

 ――柏の印象は?
 「昨年のJ2で圧倒的な力をみせました。攻撃に特長のある選手が多い中で(ケニア代表FW)オルンガ選手や(ブラジル人FW)クリスティアーノ選手を止めれないと勝てない。自分の力がいきなり試されるなと思っています」

 ――外国籍選手とのマッチアップで勝つ自信は?
 「昨年のルヴァン杯で対戦したので、ある程度は分かっているつもりです。その地点から、どちらの方が成長したのかという実力比べになります。外国籍選手を得意にしていて自信もありますし、戦うことをとても楽しみにしています」

 ――7月は関東圏を中心に強豪と連戦になる。
 「序盤戦が優勝に直結するのではないか、というくらい大切な連戦だと思っています。強豪との試合が詰まっている分、面白みもあるし、2位だった昨年から自分たちがどれだけ成長したのかが分かるはずです」

 ――昨季は優勝まであと一歩だった。
 「チームとして優勝だけにフォーカスしていますし、自分のパフォーマンスが結果に直結すると思っています」

 ――今季は副主将も務める。
 「厳しい試合は絶対に多くなるし、そこで自分の力が必要とされるはず。チームを鼓舞したり、戦う姿勢を見せるという点では自分にその力があると思っています。センターバックとしても試合中の声かけは遠慮なくやっていきたいですね」

 ――渡辺選手にとって今季はどのようなシーズン?
 「勝負の年かなと思います。昨年はチャレンジの年でした。捨て身でしたし、それこそ失うものも何もない状態でぶつかりにいっていた。でも今年は立場もありますし、かなり違いますね」

 ――今季の活躍が延期された東京五輪にもつながる。
 「来年の東京五輪に出場するためにも大事なシーズンです。昨年は2位になったチームでレギュラーとなり、今年はどれくらい積み上げがあるのかをより一層厳しい目で見られていると思う。ここで結果を出せないと、個人としての成長がほぼなかったと見なされますし、東京五輪に向けたアピールもできないことになります」

 ――今季の個人的な目標は?
 「5得点です。失点数をもっと減すのは当たり前として、やはり目に見える結果がほしいです。それが得点ですし、自分はセットプレーでのゴールをチームに求められていると思っています。あとはベストイレブンですね。昨年はFC東京の選手が多く入ってる中で選ばれなかったので、1シーズン戦い抜いて、今年こそは選出されたいです」

 ――チーム活動休止中はどのように過ごしていたか?
 「チームのオンライントレーニングに参加したり、できるだけ人がいない場所に走りに行ったり、感染予防に気を遣いながらコンディション調整していました」

 ――中断期間をどのように捉えていた?
 「例年と同じようにシーズンをこなしている時よりも、一番、差が出るタイミングかなと思っています。何もしてない人と何かしていた人の間には絶対に差は生まれていますし、再開に向けてしっかりとコンディションを整えてきている人とそうでない人でもやはり差は出ます。自分は自主トレなどで、この期間を活かせた自信があります」

 ――他国や自身の昔の映像などでプレーをチェックしていた?
 「好きな選手のプレーとかはまったく見ておらず、自分の昨年の試合を全部見ました。細かい部分を分析したり、まだまだ雑やプレーやウィークポイントを確認できました。しっかりと分析できたと思っています」

 ――最後にファン、サポーターに一言
 「皆さんも試合がなくてつらい時期を過ごしたと思います。自分たちは優勝を目指してそれぞれの試合に向けてコンディションを整えて、結果を出しますので、全力で応援していただけたら嬉しいです」

 ◆渡辺 剛(わたなべ・つよし)1997年(平成9)2月5日生まれ、埼玉県出身の23歳。昨年に中大から加入。同年4月28日の松本戦でトップチームデビューを果たすと、8月24日の札幌戦でプロ初得点。東京五輪世代として10月のブラジル遠征に初招集され、12月のE―1選手権ではA代表に選出された。1メートル86、78キロ。

続きを表示

「サッカーコラム」特集記事

「マラドーナ」特集記事

2020年7月3日のニュース